Happy Wedding♡ yamako、結婚立会人になる @ City Hall
こんにちは。
今日も変わらず凍えそうなニューヨークですが、個人的にsweetな出来事があり、心は温もっています。
今日、目出度く私の妹分である“みっちゃん”がボーイフレンドのスティーブとニューヨーク市役所(City Hall)にて結婚式をあげることになり、私は結婚立会人としてその瞬間を見守ってきたのです。
結婚について、日本の役所は婚姻届を出しに行く場所ですが、アメリカでは市役所で式をあげることができるのです。ちゃんとチャペルがあり、そのお値段なんと$25!
※CITY CLARK @ down town
※書面にサインするふたり
※役所内のチャペルにて。お互い良き家庭人として生きていく事を誓います。そして指輪の交換とkiss。
至極シンプルな式ですが、それが却ってクールということで、最近の若者に人気のスタイルだとか。あの『SEX AND THE CITY』のキャリーもこのスタイルだったような。。。今日も寒さが厳しい1日でしたが、昼過ぎのオフィスは結婚式をしにやってきたカップルでいっぱいでした。
その後、別途、レストランなどを借りてwedding partyを催すカップルも多いようですが、このシンプルな式、余計なものがなくて私は好きですね。「これなら私もやってもいいかな」と思いながらふたりを見守っていました。(yamakoは夫の駐在決定さなか、ばたばたで結婚したため、式を今だあげておらず)
冒頭、彼女のことを『妹分』と紹介しました。そう、そして彼女は私に新しい人との関わり方を教えてくれた人なのです。
この“みっちゃん”と私の出会いは約2年半前の秋、私が渡米した年までさかのぼります。
私の同僚が、前職で彼女の指導員を務めていたそうで「yamakoさん、今度、私の後輩がニューヨークに行くらしいのですが、全く知り合いがいないみたいで…。ちょっとよろしくお願いしますね」みたいな感じで紹介されたのです。
聞けば、激務で有名な某コンサルに勤務していた彼女は、仕事に人生に疲れて、日本を離れインターンとしてニューヨークにやってくるとのこと。
私もその時は「へー、そうなんだ〜」くらいの受け止め方だったと思います。
その数日後、彼女からメッセージをもらったのですが、その礼儀正しい文面にはどこか彼女の不安が滲んでいたことをよく覚えています。
少し考えて…私は以下のように返信しました。「お待ちしています、秋のニューヨークはとても素敵ですよ」と。
ニューヨークに来たばかりの頃、彼女は、アメリカがしっくり馴染まず、暫くは居心地の悪い日々が続いていたそうです。そう、別に移り住むのは別にアメリカでなくともよく、ただ日本から少し離れたかっただけだったからです。
私は「特に彼女にしてあげられることはないな」と思っていましたが、とにかく事あるごとに家に招いて食事を共にしていました。招くといっても、それはいつも大したものではない普通の家庭料理だったのですが。おでん、肉じゃが、カレー、コロッケ、麻婆豆腐などなど、ごちそうではないお惣菜です。
そんな感じで一緒にたくさんの時間過ごし、私たちは自然に姉妹のように関係を深めていきました。彼女自体、頭が良くそして言葉のセンスがよい素敵な女性です。今では、私も夫も彼女のことが大好きになり、本当の妹のように思っています。
そう、何を書きたいかといえば、これまでの人生で、私は誰かのお姉さんになることに縁がなかったのです。縁がないというより、年長者として振る舞うことが苦手だったというのが正しいでしょうか。
実際、私には妹や弟がいません。学生時代からの友人たちも長女が多く、しっかり者揃いでしたし、むしろ歳の離れた人たちと過ごすほうが心地がよかった、“末っ子”気質とでもいうのでしょうね。職場でも、後輩が出来たこともありますが、自ら積極的に関わるほうでは決してありませんでした。
だから、彼女“みっちゃん”との付き合い、関係性は私にとって初めてのもの、そしてとても新鮮なものでした。
まあ、何か年長者らしいことをしてあげたわけではありません。実際、彼女は異国で立派に仕事の出来る女性ですし、英語だって私よりはるかに上手い。キャリアの一線から退いている私からアドバイスできることなど何もないのです。
ただ、彼女と関係を深めていくなかで「いつでも家に来ていいよ」「ごはん食べにおいで」と伝えていました。うーん、上手く表せないのですが、彼女をずっと見守ってきたのです。この2年半、たくさんの出来事がありました。インターンから正採用にステップアップした仕事、恋人となるスティーブとの出会い、婚約、今日の結婚式まで。
私が今まで慕ってきた年長の方々は、本当に立派な方ばかりでした。公私にわたってアドバイスいただき、迷いの最中助けていただいたことも一度や二度ではありません。自分の知らなかった新しい世界を教えてくれた方もいます。
これからだって、私にはそんな大層なことは出来そうにありません。ですが、彼女との出会いで「誰かを見守る」ということを教えてもらったと思っています。
今日はそんな彼女の大切な日に立ち会うことが出来て本当によかった。「日本人だから思い切って着物!」と和装で臨んだ“みっちゃん”はCity Hallで今日一番輝いていた花嫁でした。
※晴れて夫婦となり、NYCの街を歩く二人。「おめでとう!!」
余談です。新郎のスティーブはフルマラソンを完走する私を本気で尊敬してくれており、いつも私のFBで活動状況をチャックしてくれています。いつか一緒に走りたいといってくれていますが、彼の最大走行距離が未だ8kmですので、その日は遠い。気長に待とうと思っています。
それでは。