Happy Brithday to 夫☆NYケーキ事情
こんにちは。
今日は我が夫の誕生日。昨晩0:00を回った時、今朝起きた時、生誕のお祝いを伝えました。2度も！
うちはイベント事でいまいちテンションが上がらない夫婦。子供もいないし、結婚3年目とはいえ、知り合って10数年でしょ、もう敢えて張り切るところは何もないのです。
それでも一応、当人の希望を尋ねています。
「（誕生日は）外食する？それとも何か食べたいものある？材料費散財するのでもいいよ」
本人はこんな感じ。
「いつもの普通のご飯が良い。仕事が立て込んでるから外食はいけないし」
とのこと。まー、なんて質素な男でしょうか。
ただそうは言っても、Birthday ケーキ位はね…と妻の独断でケーキを買うことにしました。
ここで大問題があり、ニューヨークって美味しいケーキやさんがないのです。
そんなことないだろう、NYでしょ？
と、皆さん、お思いになるでしょう？ が、本当にない。ないんですよ。
日本のふわふわしたスポンジケーキなんて珍しい代物なのです。
今日、夫のケーキを買うと決めて、私は何処でそれを手に入れようか、思いを巡らせました。
先ず思い浮かんだのは、日本の資本が入っているケーキブティック。
◆Lady M
NYの人間に美味しいケーキを買いたい旨を伝えたら真っ先にあがるのがこちらでしょう。
ミルクレープがこの店のシグネチャー。マンハッタンには、East77st、ブライヤントパーク、プラザホテルの3箇所に出店しています。
繊細に作られたケーキたちは美しく、甘さもアメリカにしたら控えめで、文句なく美味しい部類に入ると思います。（が、酒飲みの私には甘すぎる）
詳しくは知りませんが、ハーバードのビジネススクールを出た日系人経営者とのこと。どちらの店舗もいつも混み合っている人気店です。
日本人客より裕福なチャイニーズやコリアンのお客様が多いように思います。（…と思っていたらシンガポールにも出来たそうです！やっぱりね、あちらでウケるでしょう）
ただ高い。ミルクレープ1切れ$7.5ですよ？ブランド力と場所代にお金を払って買う感じでしょうか。
◆HARBS
この冬、お洒落エリアのチェルシーにオープンしたばかり。日本ではルミネなどに入っていたように思います。NY店は海外進出1号とか。
今日はお友達とお昼を食べていたので、彼女に「HARBSどう？甘い？」と聞いてみました。日本で食べたこともあるのですが、ケーキが大きいし甘いしで残したような記憶があるのです。
彼女曰く、
「えー、今やなんだか甘さ控えめ、ヘルシーって感じだよ？」
だそう。
「嘘でしょ、あれはかなり甘いですって」
つまり、私たち、アメリカのスイーツの甘さにすっかり毒され、日本のケーキでは充分に甘いと感じなくなっているのです。
ですから、もしも日本から遊びにきた日本人がLADY Mを食べたのなら、甘すぎると感じるのではないかと思っています。
そしてこちらも高い。1スライス$10だとか。1,190円のミルクレープ！もう安いワインボトルで買えるじゃない…
でも、今日は誕生日だから、まだ夫が食べたことのないだろうHARBSを買いに行こうと思っていたんですよ。夫は甘いの好きですし。
でもでも…雨がしとしと降ってきて、冷たいのなんの…どちらのメトロからも歩かなければいけないので、速攻断念しました（笑）
あと考えられるのは、ベーカリーショップのケーキでしょうか。
◆ERIC KEYSER
日本ではメゾンカイザーの名であんぱんの木村屋の御曹司が展開していますが、こちらは本家のシェフの名をそのまま冠しています。
2012年にNYに進出して以来、あれよあれよという間に店舗を増やして、今やカフェが3店、ショップが5店くらいあるのでは。
ベーカリーですが、一応ケーキやエクレア、タルトなんかも置いてあって、ケーキブティックと比べればお値段若干は控えめでしょうか。
結局、夫のケーキはこちらで買いました。チョコレートムースのケーキADAGIO（仏語で静かに身を委ね、的な？すごい名前）とイチゴのタルトを。どちらも$5.75也。
ほかにベーカリー系といえば、韓国資本のParis Baguetteなどもあります。
一言でいえば、日本のヴィ・ド・フランスみたいなお店。ヴィ・ド・フランスの方が格段に美味しいですけど。見た目は可愛らしく作っているのですが、パンやケーキにバターじゃなくて安価なマーガリンを使ってるのが丸わかりで、個人的にはあまり好きではないです。
日系のベーカリーだとzaiya、panyaなどあります。こちらもコンビニケーキレベル、誕生日ケーキにしては華がないので今日は却下。
あんぱん、クリームパンなど日本の菓子パンが並ぶ貴重なお店で、なにより白いふわふわの食パンが買えるので重宝していました。（過去形）ケーキと並び、NYではパン事情もあまりよくないため、我が家では渡米2年目からホームベーカリーを導入しています。
残るはアメリカのベーカリーでしょうか。
◆Two Little Red Hens
こちらはローカルにも人気の小さな可愛いベーカリー。
デコレションケーキはいわゆるアイシングばりばりのアメリカンなもので論外。
※こんなのです。アメリカのケーキって。絶対じょりってなります。
が、こちらのニューヨークチーズケーキは素晴らしい！個人的にmy best ny cheese cakeに位置づけています。
でも、今日は誕生日だから、ちょっとチーズケーキではないかなと…
あとはフランス系のメゾン・デュ・ショコラやラデュレ…、でもチョコレート屋とマカロン屋ですし。
最終手段としては、BrooklynにKUROSAWAというミステリアス美女がやっているオーダー専門のパティスリーがあり、オーダーしてBrooklynまで取りに行くという手段もあります。（それは昨年の私の誕生日会でやりました。）
いろいろ書いてみましたが、要は日本のような選択肢はないということです。
私は甘いものもいただきます。しかし基本は酒飲みのため、大した執着はありません。スイーツが大好き♡という方には、NYは住みづらいことだと思います。
結局、今夜の献立は中華にしました。「いつものが良い」とは言われましたが、若干豪華め（笑）で。
しかし、今朝の夫、私にこう宣った！
「1ヶ月後の君の誕生日、自分はダラスに出張で、前日入りしようかと思うから居ないかも…」
さらには
「どうせ日中はニュージャージーマラソンで友達皆と一緒でしょ」
と！そう、勝負の日、ニュージャージーマラソンは私の誕生日。（だから誕生日の美酒を飲むために負けられない戦いなのです）
自分は質素で良いかもしれませんが、私は絶対違うからと、
「そんなことしたら、家庭崩壊だよ！」
さくっと脅しておきました♡
私のMy Birthdayプランでは、
ニュージャージーマラソンでサブ4.25を達成で仲間と乾杯。（ビールが美味い）そして、帰宅後には、何処かの良いお店（笑）で夫とBirthday Dinnerなつもりなのです。
さあ、どうなるのでしょうか。
それでは。
