日帰り弾丸Washington,D.C.③ デラウェアにお気に入りのBreweryを訪ねる。
こんにちは。
今日は金曜日、今週は月曜にワシントンDCに行っていましたので、1週間があっという間でした。
それで今夜は夫とその同僚の夫と私という変わった組み合わせで外食の予定。ドイツ料理にいくつもりです。
夫の同僚の女性がただいま日本に出張中のため、彼女から「うちの旦那、1人にしておくとろくなもの食べないんですよ〜、一度くらいご飯に誘ってください!」と頼まれているのです。
こちらのご夫婦、同僚である奥様の駐在が決まり、夫である彼が仕事を辞めてついてきたという、日本人としてはなかなか先進的なカップル。
妻のスキル、収入が格段に高く、夫が主夫を受け持つというパターンでもなく、彼に何処ででも仕事をしていける能力と自信があったからこそ、その選択をしたようです。
実際、渡米直後の彼は主夫をしていて、私と何気に主婦(主夫)友だったりしたのですが、もともとが天才的なプログラマーなので、今はこちらの会社で活躍しています。
彼と知り合って、こういう生き方もまた「男らしい」と思いました。実力と自信がなければ、いくら妻のキャリアのためとはいえ、仕事を辞めるなんて出来ないでしょう。
本人曰く一番キツかったのが、おばあちゃんに泣かれたことだとか。
そりゃ、日本の最難関の大学まで出た自慢の孫が、妻の為に仕事を辞めて無職になるなんて。妻である彼女もおばあちゃんのなかでは、超悪妻でしょう。
まあ、おばあちゃんでなくとも、うちの親世代でも受け入れがたいでしょうね。下手したら私たちの世代でも。
私も同じように仕事を辞めて、夫の駐在についてきましたが、今までのキャリアを惜しまれこそすれ、「今まで頑張っていたんだから、骨休めで優雅に駐妻もいいんじゃない?」というような反応がだいたいでした。
この差!
私たち夫婦より歳下の彼ですが、このような経緯を知っているため、私たちは彼をとても尊敬していて、よい友人としてお付き合いをさせていただいています。
さて、前置きがすっかり長くなりました。それでは日帰り弾丸Washington,D.C.③を。
目的の花見を終えて、あとはニューヨークにのんびり帰ればよかったのですが、帰りに一箇所寄り道をすることに。
こちら、Dogfish Head Craft Brewery !
dogfishとはツノザメのこと。ブランドシンボルも見ての通り、サメです。
ワシントンDCではなく、お隣のデラウェア州のビールです。位置でいうと、DCとフィラデルフィアの間、半島を南下したところです。
途中といえば途中なのですが、かなり本線から離れていて、だいたいDCから2時間くらい。
結構遠くて、途中も何もない農地がひたすら続く…
デラウエア州は全米で二番目に面積の小さい州、その小さな州を縦に横断しているのですからなかなかに遠い…
※写真中央の銀色のマシンはスプリンクラー 。これで広大な農地に水をまきます。
花見もそこそこに急いでデラウェアに向かったのは、こちらのBreweryが夜の7:00で閉まってしまうから。ツアーもやっていますがこちらは4:00が最終なのではじめから諦めています。
結構、アメリカのBreweryツアーは何箇所か行っていますが、工場を見せてくれながら担当者が好き勝手にべらべらしゃべるというスタイルが多いので、まあツアーはいいかなと。日本のサントリーやキリンなどの工場見学と比べてはいけません。ボストンのSamauel Adamsなんかは担当者がビールを飲みながら話していましたし。(きっと彼は人見知りで、みんなの前で話すのにガソリンを入れないとだめだったんだと思う!)
やっとBreweryについたときには夕方の6時半をまわっていました。慌ててTastingRoomに駆け込む!
※工場に設置されている巨大なタンクと、ジブリアニメに出てきそうなツリーハウス。下はゲートボール的なゲームが出来るようになっています(仕事を終えた従業員が遊んでいました)
こちらがTastigRoom(試飲室)!
あんなに急いで、DCからやって来たのに、サーブのお兄さん、非情な一言を。
「今日はもう終わりだよ」
えー、7時までってHPに書いてありますけど!!
お兄さんいわく、ラストオーダーが6時半だそうで…。書いておいておくれ、それも。
心底がっかりする私たち(主に私、夫は運転だから)を横目に、仕事終えた従業員が勝手にサーバーを動かしてビールを注ぎにやってきます。
サーバーの洗浄をするから終了、ラストオーダーなら分かりますが、自分たち飲んでるじゃん!!全く納得がいきません(怒)
仕方がないから、ショップでお買い物。ロゴの入ったグラスとこちらのシグネチャービールである60 Minute IPAの6本入りを購入しました。60 Minute IPAはNYでも買えますが、何せ値段が安かったので。さすが直売です。
そして、あんまり私がしょんぼりしているものだから、お兄さんは可哀想になったのか、
「車で少し行ったとこに、最近直営PUB作ったから、そっちに行ってみてよ」と。
もう、それは行くしかないでしょう。お兄さん、ありがとう!!
Dogfish Head Brewing & Eats Brewpub
さらにデラウェアの先端、レホボスビーチ側まで車を走らせます。ますます、帰り道が遠くなってしまいますが、もう背に腹はかえられません。
お店について、早速好きなビールを5種類BeerFlightでテイスティングできるセットを頼みます。定番の60 Minute IPAと90 Minute IPA、ベルビースタイルのホワイトビールNamaste(パッケージは骸骨)、シーズナルIPAのApri Hop、あと何か忘れたのですが黒ビールをチョイス。
うーん、60 Minute IPAはやっぱり美味しい。これ、ドラフトで置く店、NYでも増えたらいいのに。90になるとアルコールが9%もあるので、もはやビールよりウィスキーに近いこっくりとした味わいですね。ビールはくいっといきたい派ですので、アルコールはあまり高くないのが好みです。
いちばん良かったのが季節限定のIPA、Aprihop。これ、4月限定なのかしら。瓶で流通しているといっていたけど、NYでも見つかるかな。
他、フードもビールを使ったお料理があり、ステーキやタコスなどをいただきましたがなかなか良かったです。
いまでこそ、立派なBreweryになり、ビールラバーに知られた存在になっていますが、このDogfish Headの創立は1995年、全米一小さなクラフトビール工場として始まっています。
レホボスビーチで音楽とビールを楽しむ、そんなコンセプトだそうです。
さて、デラウェアの端まで来てしまいましたので、ここからNYまで約4時間、帰宅した時には既に深夜12時をまわっていました。
夫いわく、今日一日で仙台から京都くらいまで走ったそう。長い長いドライブ、お疲れ様でした。
これで、弾丸日帰りWashington,D.C.の旅はおしまい。その気になれば、一日でいろいろと出来るものですね。
それでは。
※ ↓ 以前にこちらのBreweryを紹介した記事。↓