雷雨のちdelay…☆Queens10Kを走ってきました!
こんにちは。
Five Boro Series Queens10Kを走ってきました。
レース日の予報はひどい雨と雷雨で、さすがのNYRRも前日に1時間スタートを後ろ倒しにする決定を出していました。本来8:00のところ、9:00のスタートに変更です。
毎年、このQueens10Kは、ニューヨークが暑い時期に行なわれるため、レース中に倒れるランナーが後を絶たず、元々ハーフのレースだったのが、3年前から10Kになったといういわくつきのレース。
前日の悪天候の予報にすっかりやる気を失い、昨晩は地元Queensにあるコリアンに行き、がっつり食べ、ビールまで飲んでいたのでした。(一応普段のレース前夜はアルコールは自粛)
どうせどしゃ降りでびしょびしょ、もはやタイムも出ないでしょう。
完璧にやる気なし。
シューズもGELFEATHER GLIDEをやめて、履きつぶしたBROOKS、もはや底のゴムが削られているものを着用。とにかく汚すのが嫌で嫌で。
まあ、9+1のために完走だけはしてポイントをもらおう、という感じでした。
ところがところが、朝目覚めてみると、天気予報がすっかり変わっているではありませんか。
豪雨&雷雨だったはずが、窓の外を覗く限り、ぱらぱらと降っている程度。気温も20度位で日差しもなく、なんだか走れそうな感じになっていました。しかも結構良さげなコンディション…あれれ…
今日の会場はMTA紫のライン⑦、終点ひとつ手前、フラッシング・メドウズ・コロナ・パーク。
到着した時、曇り空で肌寒い位でした。
このフラッシング・メドウズ・コロナ・パーク、テニスファンの方はご存知かもしれません。世界四大大会であるUS オープンの開催地です。
昨年の夏、錦織圭選手の激闘の舞台となったところです。
そして、駅の逆側には、NY Metsの本拠地City Fild。
マンハッタンから今日はこの⑦に乗って皆やってくるのです…というか、このフラッシング・メドウズ・コロナ・パークへの交通手段は基本⑦しかありません。だからUSオープンの時には物凄く混雑しています。
雨に振られなかったこともですが、朝は基本localしか走っていないので、マンハッタンから小一時間はかかるでしょうか。9:00スタートにしてもらい、朝はかなり楽でした。good job!
3年前から10Kになり、年々レース規模が大きくなっているこのレース、Five Boro Series中では決して人気の大会ではないですが、それでも1万人位が参加しています。
あ。ワンコも!
今回の私の目標は、昨年の53:57を更新すること。
うう…予想外の天候のリカバリーに、一旦折れた心が再起できていません…
そして、昨夜の暴飲暴食で体が重い…私のお腹の8割はビールで出来ている…
スタート前のコーラルでは、仲間のKさん、ただいまランニングクラスで一緒のS氏、O氏にお会いしました。
Kさんに、
「もう雨かと思って、昨晩飲んじゃった…それに靴も汚れるから勝負靴やめちゃった…」
と聞かれてもいないのに白状する私。
「yamakoちゃん…私も同じこと思ったけど、靴はちゃんとしたの履いてきたよ…」
とKさん。
…やっぱりこの辺りからして、記録を更新し続ける彼女と絶賛低迷中のyamakoとの間に越えられないものがあるような気がしました。
そしてそのやり取りを聞いて、ニヤリとしたのはO氏。
実はOさん、Queens10Kでyamakoに負けたらビールを私に奢るという賭けをしていたのです。
ちなみにO氏が勝っても何もありませんの不平等(笑)だって30代男子だもの。
とにもかくにも9:00、スタートです。
ニューヨークの公園で2番目に広いというフラッシング・メドウズ・コロナ・パーク内がコース。
フラットで何もありませんから、タイムは出やすいコース…そう、ホントに何にもない。日差しを遮るものもなければ、走っていてテンションのあがる目印もほぼなし。
ひたすら10K、走るのみなのです。だからあんまり好きじゃないです、Queens10K。
特に前半5Kは、コースのあちらこちらに巨大な水たまりが出来ていて、そちらを避けるのが大変、何度も足元を取られそうになりました。
そして、自己責任の自業自得ですが、身体が重い…全くキレがありません。
5Kを過ぎると暫くして、5Mを折り返してきたランナーたちとすれ違います。
ゼッケンでいったら、1000番台(今回、私が5000番台)あたりのエリートランナーたち。
誰か知った人を見つけられるかな…
……と、K井さん!彼はこちらのレースにも勤務先のロゴが入ったランシャツ、ランパン着用なのでとても目立つのです。
ホントに素晴らしいCM効果と思いますから、K井さんの勤務先は彼に奨励金でも出したらどうでしょうか。
続いてEさん。名前を呼んだ私を苦しそうに一瞥します。返事を返せないほど追い込んでいるなんて凄いなぁ。
私は苦しいのは苦しいのですが、限界まで追い込むことも出来ず、ただ前に進むのみ。かといって心が折れているほどでもなく…全体的に締まりのない情けないレース展開です。
そして私も5Mを折り返す手前、ラスト1Mというところで、O氏とすれ違いました。タイムにしたら20〜30秒というところでしょうか。
これはビールの行方は最後までわかりません。
私が追いつきそうでもあり、先を行くのに気を良くしたO氏がラストスパートするかも…。
そしてレースは終盤に。
唯一のクライマックス、1964年の万博のために作られたオブジェ、ユニスフィア!
この日は、周りの噴水も高く吹き出し、レースを盛り上げてくれます。一応、これ、我がQueensのシンボルなのです。(非公式ですが)
ラストの直線は少しがんばって、4:30/kmで走ります。ゴールに続く各国旗に迎えられてfinish!
53:21‼︎
何とか昨年のタイムは更新し、コースレコードです。先週のOAKLY MINI 10Kが54:56でした。OAKLYではセントラルパークを走っていたとはいえ、1:35も縮めることができました。
まあ、お酒飲まなかったら、あと30秒は縮んだかも(笑)そしたら初の52:00台だった…
なにより2週連続で同じ距離のレースを走ったことがタイム更新の要因でしょう。
OAKLYはキツイし、Queensも暑くてキツくて、さらには場所が遠いんだけど、来年もセットで走ることにしたいと思います。
相変わらずスピードのない鈍足ですが、先週といい今週といい、最後までペースが落ちなくなったかも。5月以来、毎週末30km〜40km走り続けた成果ですかね。
ゴール後のランナーたち。私も凄い汗で池に落ちたかのようなびしょびしょ具合でした。
レース後は電車に乗らず、仲間4人と⑦線沿いを我が家のあるLICまで走って約10km。正午に向かってがんがん日が照って暑かったけど、ちょっと10kmでは少ないですからね。
⑦線沿いは各国色豊かで移民ラインと呼ばれています。そこらかしこの屋台から漂う、香ばしいスパイスにたまらなく食欲が刺激されました。
帰り道にて。遠くにマンハッタン、エンパイアステイトビル、クライスラービルが見えます。
トータル20kmですが、レース10km後のランは結構キツく、脚が途中で疲れきっているのが分かりました。こういう+αがいつか実を結ぶ日がくるのでしょうか。
それでは。
★おまけ この日は⑦線で1万人近くのランナーが移動するというのに、8:00過ぎに、まさかの⑦番線の運休という事態が勃発。
バスやタクシーで会場入りを試みたランナーもいましたが、結局レースを諦めることになった人も少なくありませんでした。
MTAも最低ですが、NYRRはMTAにパイプはなかったのでしょうか。これだけの人間が移動するのですから、きっちり両者連携して、不測の事態とその代替案を練っておく、それが仕事ってもんじゃないのか、、、と。ねえ。