わたしの本棚 in NY①
こんにちは。
今日は少し気温が下がると思ったら、またもやぴかぴかの晴天になりました。
だいぶダルさは抜けたので、午後からセントラルパークを走ってきました。
午後3時…
そんな一番暑い時間帯に走っている馬鹿者は私くらいだろう…と思いきや、結構ちらほらと。
やっぱり、白人は日差しに強いと思いますね。
今日は、ぼっちランのため、もう化粧もせず、すっぴんに日焼け止めをぐりぐり塗って公園に参上。
…こういう時ほど、知人に会ってしまうものです。
一度ブログにも登場している美しき駐妻Y子さんが、子育てママの集まりにいらっしゃるのを発見!
日本人のママとキッズばかり10数人はいたでしょうか…かなり目立っていました。そのなかでも、ひときわ美しく輝いていたY子さん。
一瞬、声を掛けに行こうと思いましたが、己の酷い格好を思い出し、こっそりばれないように、横を通り抜けました。
そう、今日は、駐妻のコスプレを決めていないのはもちろん、こんなすっぴん、体操服女が現れたら、サークルの皆様がざわざわしてしまうでしょうよ…
30度ありましたが、セントラルパークは森があるため、街中よりは過ごしやすい気がしました。さすがはニューヨークのオアシス。
それでもかなり強い日差しを避けるため、今日は木陰に逃げながら走りました。トータルで7.04km。
本当は10km位は走りたかったです。でも、もうバテバテでしたからね。明日もランニングクラスがあるし。
5月にも気温は30度近い日がありましたが、同じ気温でも、明らかにもうすぐ7月の今のほうが、日差しがキツイ。
金曜からやってくる母は大丈夫かな…
今日は、そんなことをぼんやり考えながら走っていました。
さて、本日の副題「私の本棚 in NY」について、ちょっと書いていこうと思います。
渡米にあたって、かなりの冊数を処分(BOOKOFFに売り払って、2万円にもなった!)実家に送ったので、今、手元に置いている、マイ文庫はホントのお気に入りたちで構成されています。
そして、昨日も書きましたが、食べものの本ばかり…(笑)
本棚って、その人の頭の中身を割りに表していると私は思っていて、詰まるところ、私の頭の中は喰い意地でいっぱい、ということか。
今日は、昨日読んでいた女優の高峰秀子さんの本から。
★高峰秀子編 『おいしいおはなし』
“著”ではなく “編”。彼女が選んだ当代のエッセイストたちの“食”に関する作品を集めたアンソロジー。
高峰秀子さんは、子役時代から晩年まで活躍された名女優だけれど、彼女自身がエッセイの名手です。
私はこの往年の大女優について、よく知らなくて、偶然知ったきっかけが母の読んでいた彼女のエッセイなのでした。
この方、大女優なんだけれど、書いている内容は、ほぼ、夫・松山善三氏(映画監督)との日常生活。そう、氏のために毎日立つ台所の話、一緒に食べた料理の話など。
ホント、晩年の彼女のライフスタイルの柱は、夫、料理、読書以上のような簡潔極まりないものだったらしい。
ずいぶんとこざっぱりとした人。
エッセイを読んだ私が彼女について感じた印象です。
女優という二文字から連想してしまう華やかさとは無縁なのです。いや、華やかなんだけど、彼女自体がそれを好まないという感じかな。
子ども時代から女優として活躍してきた彼女は、今でいう“毒親”、経済的にたかる親族たちを養い、学校もろくにいけなかったといいます。計算も読みかきも大人になってからの独学。
そんな彼女が掴んだ人生の幸福が、松山氏との穏やかな夫婦2人暮らしで、本当にそれが彼女の人生の全てだったのではと著作を読んでいると思うのです。
だから、他のこと書いてないのでしょうね。書く必要がないから。
高峰秀子さんのエッセイは何冊もあるけれど、昭和57年に出された『台所のオーケストラ』は名著で、数年前に『高峰秀子のレシピ』として、再現レシピ付きで復刻、出版されています。