わたしの本棚 in NY②
こんにちは。
今日、母がやってくる予定だったのですが、トラブルで乗り継ぎができずに、明日の到着に変更になりました。
この問題の余裕なしチケットを手配したのは私…。
成田で迫る搭乗時間に、母が心底はらはらしていたのでは…と思うと、本当に心が痛みました。ごめんね、お母さん。。。
さて、今日は、先日の続き「わたしの本棚」を書きたいと思います。
前回の高峰秀子さんのが、りきみすぎの感があったので(笑)、今日はさっくりいきたいと思います。(yamakoの蔵書になど興味ない方が多数でしょう、完全なる自己満足の記事です)
★ノスタルジー部門(笑)
バーバラ=M=ウォーカー著『小さな家の料理の本』
ご存知インガルス一家の『大きな森の小さな家』『大草原の小さな家』に登場する料理をなるべく当時のままに再現化したレシピ集です。
小学校時代に買ってもらった『大きな森の小さな家』シリーズは、本当に大好きで繰り返し繰り返し読んだ本。
特にシリーズ3作目の『プラムクリークの土手で』辺りまでは悲壮感がなく、主人公ローラや姉のメアリーがまだまだおてんば娘で、一家も町から離れた所に住んでいて面白かった。
そして、100年以上も昔の、“大きな森” “大草原”が舞台、基本自給自足にもかかわらず、姉妹の“かあさん”がこしらえる料理がとっても魅力的でした。
例えば、小麦のパン代わりのとうもろこしのパン、サワードウビスケット(サワードウは生地を膨らませるもの)。年中の大仕事、豚の解体も面白かったし、その豚を保存用の塩漬けにして、その脂をバターやマーガリンの代わりにしていたのにも驚きました。
少女時代に、楽しいクリスマスのご馳走作りにときめいて、特別なときにだけ買ってもらえるキャンディーってどんな味なんだろう?と唾を口いっぱいに溜めていたことをよく覚えています。
再現レシピですが、昔の料理のため手に入らない材料ばかりで(代替が紹介されているケースもあり)もっぱら想像してにやにやするのみ。せっかくあんなに憧れたローラの国に暮らすことになったというのに!このあたり子供時代と何も変らなかったりして(笑)
35年も前の古い本ですが、私はAmazonで購入。
大草原の『小さな家の料理の本』 ローラ・インガルス一家の物語から
- 作者: バーバラ・M.ウォーカー,ガース・ウィリアムズ,本間千枝子,こだまともこ
- 出版社/メーカー: 文化出版局
- 発売日: 1980/12/20
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 15回
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大きな森の小さな家―インガルス一家の物語〈1〉 (世界傑作童話シリーズ)
- 作者: ローラ・インガルス・ワイルダー,ガース・ウィリアムズ,恩地三保子
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1972/07/15
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 76回
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★日本料理「青柳」主人 小山裕久著『「幸福の食卓」100のヒント』
家庭の定番料理や簡単なオリジナル料理がなんと100品。日本料理店店主が教えるちょっとした調理のコツと美味しい食材のお話です。
私もなのですが、定番の家庭料理って、誰に倣うでもなく、レシピを見るわけでもなく、自己流で仕上げることが多々あるので、ちゃんとおさらいするともんのすごーく美味しく出来たりします。(私だけ?) 同じ理由でフードスタイリスト飯島奈美さんのLIFEシリーズはとても良い本だと思う!
前回の一時帰国時に母の本棚から発見して「これ、ちょうだい」と頂いてきた本です。
★林綾野著『 フェルメールの食卓 暮らしとレシピと』
私がフェルメールラバーだという話はしつこく書いていますが、これはどこだったかな、、、上野かどこかでフェルメールの特別展を見たときに買った本です。
内容はレシピだけではなく、フェルメールの生きた17世紀“黄金時代オランダ”の風俗、市民生活のさっくりしたおさらいとフェルメールの街デルフトについての記載も。
レシピは、1667年出版の古い本を参考に、著者が想像と妄想、調理と調査を繰り返してまとめたものだそうです…妄想(笑)大事ですよね。
言っては悪いですが、現在のオランダ料理とあまり大差ないような(笑)
昨年、オランダに行くと友人知人に伝えたら、「美味しいものないんじゃない?」「ジャガイモ料理とサーモンくらいでは?」との反応だったけれど、素朴な感じが、私は結構好きでしたよ。
とある店で食べた小さなココットで出てきたベーコンとジャガイモのポットローストみたいなのが、肉じゃがそのものの味だったことが衝撃でした。…しょ、醤油入ってなかったよね??
※オランダの肉じゃが
※フェルメールの故郷、デルフト焼のビアサーバー。素敵!
※デルフト焼のタイルで飾られたBAR
昨年の“フェルメール”旅行を盛り上げてくれた一冊。
★マイケル=ブース著 「英国一家、日本を食べる」
比較的新しく、昨年の一時帰国時に本屋で物色していた際、発見した本。そうしたらさきごろ、NHKでアニメ化されたではないですか!やっぱりね~、面白い題材だもの。NYでもケーブルテレビのJapanChannelで放送されています。
著者でフードジャーナリストであるマイケル=ブース氏が、ひょんなことから手にした辻静雄氏(辻調理師学校創始者)の著作に導かれて、来日したお話、“日本を食べる“ために。
日本食、和食でなく“日本”としたのは、料理だけでなく、文化風俗まで丸ごと味わったということでしょうか。
彼はやはりジャーナリスト。内容には。もちろん職業人としての主眼があるのだけれど、この本を面白くしたのは、なんといっても同行した夫人と2人のキッズ。
それこそが、特別な前知識がない外国人のありのままの反応だからです。
NYで各国出身の友人とお付き合いするなかで、手料理でもてなすことも多々あり、その際のおもてなしのヒントになるかな、と購入を決めたのですよね。
せっかくだから、日本人としては、喜んでもらいたいし、驚いてももらいたい。もちろん、彼らが楽しく美味しく平らげてくれるようなメニューで。
英国一家、日本を食べる (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ)
- 作者: マイケル・ブース,寺西のぶ子
- 出版社/メーカー: 亜紀書房
- 発売日: 2013/04/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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★平松洋子著『平松洋子の台所』他
ラストはこの方、平松洋子さん。食に関するエッセイを書かせたら、この方にかなう方、早々はいないんじゃなかろうか。大ファンで大抵の既刊は読破しています。
小説やレシピ本も出されているけれど、小説は…まあ、ご愛敬(笑)でも、この方は稀代のエッセイストだからいいんです。『簡単でおいしいからもきょうもまた』をはじめとするレシピ本は、料理人や料理研究家のとしてのものではなく、食材をどう美味しく扱うか、に主眼を置いたもの。
第一には食いしん坊で、美味しいものが何かをよーくわかっていて、自分の本当に好きなものを取捨選択した暮らしを紹介されている平松さん。もちろんそれは、豊富な経験によって培われた感性と知恵によるもの。
この方に感化されて、私は炊飯器を捨てましたから。(彼女に至っては電子レンジまでも捨て去っています)
美味しいものアンテナの感度はばつぐんの信頼度で、『お持たせ暦』は秘書時代のおみやげに、友人宅へのおもたせに、大活躍でした。『おんなのひとりごはん』も個人的に名著。
簡単でおいしいから今日もまた。―平松洋子さんの「わが家ごはん」 (別冊家庭画報)
- 作者: 平松洋子
- 出版社/メーカー: 世界文化社
- 発売日: 2005/09/01
- メディア: ムック
- 購入: 2人 クリック: 22回
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ざっと並べてみたわたしの蔵書ですが、ほんと食べることばっかりですね(笑)他にも、引っ越しの際に手放してしまいましたが、イラストレーター、大橋歩さんの本も大好きでした 。
イラストも可愛らしくて、仕事場の代官山やたぶんお暮しの成城での日常がお洒落で。当時20代だった私は、だいぶ渋好み(笑)っていうのもあるけれど、読書の内容は結構背伸びしていたなーって思いますね。
もしよろしければ、皆さんのおすすめもご披露くださいね。ジャンルは問いません。
それでは。