sub4に挑む日々 in NY

30代のへなちょこランナーyamakoが、無謀にもsub4に挑戦する日々 in NY

Berlin Marathon完走記①yamako、無事に出走できるのか!?次から次にトラブルが。(ベルリン上陸前&EXPO)

こんにちは。

NYは、またハリケーンが来るとか来ないとかで、かなり天候が乱れています。ほんとに寒くて、夏から一気に冬になった感じ。早くも薄いダウンを着てしまいましたもの。

さて、ベルリンマラソン完走記です。ちょっといろいろと書きたいことがあり、何から書こうか…と悩むほど。先ず今日は、大会当日までのことを書きたいと思います。

今回はNYからの遠征ということもあり、走るまでいろいろ冷や冷やすることもありました。海外生活者あるある、だと思いますが、日本→海外ではなく、海外→海外の軽さで、ちょっとそこまで…みたいなノリでベルリンに行ってしまいました。

でも考えてみたら7時間以上飛行機に乗るし、時差も6時間あるんですよね。。。

 

ベルリンへは、大会3日前の9月24日(木)に出発しました。その出発前からもういろいろと不吉なこと、想定外のことが起きる起きる。

①i phoneの画面が割れる

忘れもしない9月15日、その晩は、ラン仲間での『ベルリン、シカゴ合同決起会』があり、私はその夜を最後に禁酒を実施すべく、張り切って会場に向かったのです。(張り切って飲むために‗笑)

会場のシカゴピザを食べさせるレストラン、アッパーウエストサイドとイーストサイドを勘違いして慌てた挙句、i phoneを思いっきり地面に叩き落として割る…。

不吉…

私のベルリンの代わりに砕け散ったと必死で思い込むことに。

②思いっきりコケる→手足5箇所負傷

出発前日、そわそわそわそわ、落ち着かないyamakoは、近所をジョグることに。自宅前のリバーサイドを走っていたところ、NHK『クローズアップ現代』のロケに遭遇。なんだか美しい人がいるなー、と思ったら、キャスターの国谷裕子さんでした。

うちの川むこうがちょうど国連なので、ロケしていたんでしょうね。この週は、中国の習近平をはじめ、国連に各国の要人が集結していましたので。(安倍晋三もNYに。夫がマンハッタンのレストランで遭遇したそうです)

わー、クローズアップ現代の人!綺麗~!!

と、と思いっきりよそ見をしたyamako、国谷キャスターの真横で盛大コケる…

手足5か所を盛大に擦り剥き、流血。これは痛かった。

ここ5年くらい転んだことなんてなかったのに、よりによって勝負レースの前に転ぶとは。

不吉…

本番にコケたんじゃなくてよかったと必死で納得させることに。

③ローマ法王フランシスコ、NYへやってきた!

私がベルリンに出発する前日、ローマ法王がNYにやってきたのです。ローマ法王といえば、カトリック教会の最高指導者にして精神的支柱、いわば全世界最高峰のアイドルですよ。

当然、NYは物凄い厳戒態勢になりました。 f:id:yamako26:20151004045109j:plain

 Pope in NY.

法王の滞在中、セントラルパークのパレードには8万人が集まり、約2万人収容可能なマディソンスクエアガーデンでミサが行われました。こちらは世界のスター歌手がコンサートをする会場なんですけど、最近の日本人では、ラルクやXJAPANがコンサートをしています。

当然、NYの玄関口であるJFKのセキュリティーは強化されます。混雑を見越して、かなり早くにJFKについたのですが、セキュリティーの列はJFKのターミナルをほぼ一周する長蛇の列、こんな光景は初めて見ました。

搭乗時間が刻々と迫るも一向に進まないセキュリティーのラインに、今にも暴動がおこりそうでした。私も1時間待ったところで、もう間に合わない!と本気で焦りました。

いつもはちんたらやっている空港スタッフですが、さすがにこのままでは皆が搭乗に間に合わず大変なことになると察したのか、すべてのセキュリティーラインを開けて、スタッフはいつにない素早い働き。

こんなにできるなら、いつもそうしてくれ!!

土壇場でようやく本気を出した空港の対応で、なんとか搭乗時間ぎりぎりでゲートに到着しました。でも、スーツケース転がしながらのダッシュ!!

もう、ここで精神的にかなり来ましたね…

そんなこんなで、JFKからベルリンのテーゲル空港に飛んだyamako。7時間強のフライトののち、翌日早朝7:00にベルリンの地に降り立ちました。

ホテルのチェックインは午後からでしたので、荷物をフロントに預け、さっそくEXPOに行くことに。ベルリンマラソンのEXPOは木曜日から開催されており、2日目の金曜日は午前11時からの入場、私ほぼ開場と同時に入ったと思います。

EXPO会場は、元テンペルホーフ空港が使用されていて、ゼッケンをもらうまでとにかく歩かされます。会場自体が空港なので横に長いのです。

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こちら、『ベルリン大空輸作戦』の舞台となった歴史的な空港だそうで。

ベルリン大空輸作戦とは、1948年6月24日の旧ソ連によるベルリン封鎖後、それが解除される1949年5月12日迄、当時の在独米軍が西ベルリンの市民達を援助する為に空路で支援物資を輸送し続けた作戦のこと。物資受け入れ側となったメインの空港がベルリン・テンペルホーフ空港で、送り出しのメインの空港がフランクフルト空港にあったライン・マイン空軍基地やヴィースバーデン空軍基地です。

これは、EXPOから帰ってきてから気づいたんですけど、空港内には記念碑もあったみたいでちょっと残念でした。

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 ワールドメジャーのひとつですので、速そうなランナーがたくさん。普通にボストンマラソンやNYCM、シカゴのジャケットを着用したランナーが歩いていて、いきなり空気にのまれそうになるわたくし。

そして、ドイツはもちろん、北欧やオランダも地理的に近いため、参加者は多いのでしょう。とにかく大きな人が多い!150㎝ちょいの私などは完全にお子様サイズ。前の人たちの背が高すぎて、進行方向の視界が遮られてしまっていました。

…小さいからってなめんなよ。

誰も嘗めたりしていないでしょうが、ちびっこランナー、精一杯の虚勢(笑)

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 元滑走路に上がろうとする大会スポンサーBMWの気球。さすがにお金持ってます。

レプリカのブランディングベルグ門をくぐって、ランナーは腕にテープを巻いてもらい(これが当日の通行証になります)、ゼッケンのピックアップです。参加Tシャツと一緒に、事前に申し込みするFinisherシャツも受け取りになります。

…まだ完走してないのに、Finisher!! これは完走するほかないでしょう!

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EXPO会場に、うそビール(2.5ユーロ)を飲めるスタンドもあり、私も景気づけに一杯やってまいりました。

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 謎の大会マスコット。

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そんな感じで無事にEXPOに行ってきました。

その晩は前述していますが、NYのラン仲間と軽い夕食をとり、ベルリンフィルに出かけています。

普通、ベルリンフィルに行くとすれば、ちょっとしたお洒落をしていくものだと思いますが、ホールのそこらかしこにいるランナーたち。私のひとつおきに座った男性はシカゴマラソンのジャケット着ていましたし。

まあ、マラソンジャケットほど露骨でなくとも、皆の袖の下から、しっかりと巻かれたマラソン参加者の証がちらちらしている(笑)

yamakoも一応、ワンピースなど着用しましたが、袖からちらちらさせていた1人です。

やはりせっかくベルリンにやってきたのだから、世界最高峰のオーケストラを聴きたいと、考えるのでしょうね。一緒だ。

ホールの音響と相まって、音楽は本当に素晴らしかったです。

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※オーケストラを聴衆がぐるりと囲むスタイルのベルリンフィルハーモニックのホール。ちなみにコンサートマスターは樫本大進さんです。

…でも、寝た(笑)

時差がありますし、ベルリンまで一晩レッドアイで飛行機で過ごしていますから。もう眠い、眠くてたまらない。

私も寝ていましたが、シカゴジャケットの男性も舟をこいでましたし、まあ、仕方ないよね。2人にはさまれたおばさまは「何?このひとたち?」って思ってたと思う。

そして、ホントに残念だったのが、演奏の前や合間に皆、お酒を楽しんでいたんですけど、私、禁酒中でしたからねー。もう、指をくわえてみてました。

エントランスから、グランドフロアが広々としたカクテルスペースになっていて、各種ドリンクを提供するグラスもちゃんとしたガラスのもの。NYのメトロポリタンオペラハウスはプラスチックですから。このあたり、さすがはヨーロッパ。

雰囲気も大人の社交場(なんだそりゃ)という感じで素敵でしたねえ。あー、残念!

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そんな感じで、マラソン前前夜はふけていったのでした。前日はゴールの下見に行ったくらいで特に何もしていませんので、 次回はいよいよレース日のお話です。

長々と読んでいただいてありがとうございます。

それでは。