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sub4に挑む日々 in NY

30代のへなちょこランナーyamakoが、無謀にもsub4に挑戦する日々 in NY

ドレスデン旅行記①まずは想い人を訪ねて@アルテマイスター絵画館

こんにちは。

今朝は6:49発ベルリン行きの列車に乗っています。現在7:30ですが、いまだに夜が明けず。列車は暗闇のなかを走っています。

さて、今日からドレスデン旅行記です。

何故、数あるドイツの都市のなかで、このドレスデンを訪れてみたかったのか…

動機は大きく分けて3つあります。

一つ目は最古といわれるクリスマスマーケット、二つ目はクラッシックファンの憧れSemperoper(ゼンパーオーパー、歌劇場)でオペラとバレエを見ること、そして最後の一つは、私の愛するフェルメールに会いに行くことです。

さて、なんとこの街には2枚!ものフェルメールがあるのです。

フェルメールの全作品を、出来れば所蔵美術館を訪ねて鑑賞することは、私の生涯の夢のひとつ。その願望を抱いてからドレスデンにうち2作品があることは当然チェック済みでした。

ただドレスデンがなんとも遠い存在だったこと、所蔵作品のひとつが『遣り手婆』(取り持ち女、ともいう)という変なタイトルかつ破廉恥な(笑)題材のあまり食指が動かないものだったため、なかなか行かないであろうと思っていたのです、つい最近までは。

きっかけはベルリンマラソンですね。あのときにドイツの鉄道に乗り、ベルリンからミュンヘンまで往復したことでかなりハードルが下がったのです。あれ、ドレスデン、近いじゃないって(笑)

とにもかくにも、yamako、ベルリンからEC特急に乗ること2時間、ドレスデンの地に降り立ちました。

余談ですが、ドイツの鉄道BDの車掌さんは女性ばっかりですね。しかも経験豊富そうなおばさま。対応が暖かくて私は好きです…が、あまり英語が上手くない(笑)私に言われるのも不満と思いますけど。

 

旧市街地区に宿を取り、フェルメールのあるツヴィンガー宮殿、アルテマイスター(絵画館)はもう目の前。速攻でチェックインしたのち、早速“想い人”(応えてはもらえない、片思い)に会いに行きました。

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エントランスを入ります。地下がチケット売り場とクロークになっており、チケットは10ユーロ、クロークの利用は1ユーロ。

この日はどちらかからやって来たと思われる修学旅行生(もしかしたら中学生?)の団体がおり、軽く人だかりが出来ていました。

 ちっ…子供の集団か…勘弁してくれ。頼むから騒ぐなよ…あっー!そこっ!地べたに座るんじゃないっ!

十数年前、自分も美術鑑賞のなんぞやもわからない子供だったことも忘れ、黒いセリフを心のなかで呟きますが、仕方ない。だってこのためにはるばるドレスデンに来たようなもの。真剣なんだ、私は。

このアルテマイスターにはフェルメール以外にも沢山の名作が所蔵されています。

世間一般に最も有名なのは、ラファエロのこちらの絵画でしょうか。

『システィーナのマドンナ』

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この絵というよりも絵の下部に描かれたキューピッドたち。

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私、恥ずかしながらこの子達だけの絵だとずっと思っていました。

そしてフェルメールのある2階へ。

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まずは問題の『遣り手婆』。思ったよりも大きな絵です。年代が判別しているフェルメールの作品中、もっとも初期の作品とのこと。

それにしてもなんというタイトルなのでしょう。売春宿で男たちに女を斡旋するのが遣り手婆です。絵のなかでは左から3番目の人物。黄色の衣装をつけた若い女は盃をもち、その頬は酔っているのか高揚しているのか…ひどく赤らんでいます。女の肩に手をまわす男の目が好色にギラついている…。

…案外…、いいじゃない、これ…。

まず、婆と男の表情、顔の色合いがいい。そして少々キツイと思っていた少女の黄色の服がなんともよいアクセントなのです。他が暗い色調だから浮いているともいいますが。フェルメールの絵の女性はよく黄色の服を着て登場しています。その黄色も周りに馴染んだ黄色で、この少女のものとは明らかに違う。

これだから実物に会いに行かなければならないのです。今回とは逆に直接見て、私的フェルメールランキングを大暴落した作品もあり。

そしてほんのひと時でしたが、展示室に私と作品だけになるという瞬間がありました。

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世界中にいるフェルメールファン、今その時、その一ファンである私が作品を独り占めしている!

なんという贅沢なのか。

そしてもう1枚『窓辺で手紙を読む女』。こちらは3階に移動していました。

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この作品の方が一般に有名で、日本にも確か2005年に来ているはず。私はその時に1度会っているので、今回は再会になります。

当たり前だけれど、“彼女”は今日も静かに手紙を読み続けていました。

この作品の方がフェルメールらしいフェルメールで人気があります。でも、今回、私はすっかりあの“婆”が気に入ってしまった(笑)

その他、印象に残ったのはベネツィアの画家、カナレット(子供の方)の描いたドレスデンの風景画でしょうか。

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この人、ベネツィアの風景画を沢山残していますが、王に請われて、このドレスデンにまでやってきたらしい。

彼の詳細な風景画は、第二次大戦後、ボロボロになったドレスデンが復興する際、参考にされたほど緻密なものだそうです。

実際、旧市街をエルベ側の対岸からの視点で描いているのですが、カナレットビューのポイント(1枚目の作品)があり、私も昨日の朝ランでそちらに立っています。

こちらのアルテマイスターの作品たち、当然、第二次大戦で大きな被害を受けています。ただ、フェルメールを含む多くの作品は空襲に先駆けて疎開し、その後はソ連により接収、モスクワやキエフに運ばれるという経過を辿っています。戦後、東ドイツに返還されますが、フェルメールの『手紙を読む女』についてソ連側は、返還を渋ったという話もあります。

アルテマイスターを満喫し、ホテルでほんのひと休み…と油断したところ、起きたら既に夜8時。

事前にチケットが取れず、ダフ屋で買ってでも見ようと思っていた『くるみ割り人形』はとっくに始まってしまっていたのでした…。

 

それでは。

ドレスデン旅行記②では、あの高級陶器のマイセンを訪れます。もはや興味の無い方には全く興味のない内容が続きますね。すみません…そのうちビール飲んだりしますので。。。