sub4に挑む日々 in NY

30代のへなちょこランナーyamakoが、無謀にもsub4に挑戦する日々 in NY

映画『人生はマラソンだ!』ダメ親父4人組が走るロッテルダムマラソン。

こんにちは。

昨日は昼は3日連続10mileのラストを走り、夜はイメトレ&モチベーションアップを狙って、ロッテルダムマラソンが舞台の映画を視聴しました。
そうそう、最近はAmazonや楽天でWEB上でビデオレンタルができるんですね。これ、知らなかったなぁ。(わたしだけ?)しかも数百円のコストで返却不要って本当に便利!
昨夜視聴したのはそのタイトルもまあダイレクトな『マラソンは人生だ!』
人生はマラソンだ!

人生はマラソンだ!

 
2013年頃、日本でも上映され、ランナー雑誌Number Doなんかでも取り上げられていましたから、ご存知の方もいらっしゃるでしょう。
ストーリーはこんな感じ。

 

ロッテルダムで、自動車修理工場を営むギーア。従業員は、ニコ、レオ、キースの中年3人組と、移民の若者ユース。男たちは昼から缶ビール片手にカードゲームに興じ、マジメに働いているのはユースぐらいだ。そんなある日、ニコが税金の督促状の束を発見。ギーアは皆に経営不振を隠していたのだ。滞納した税金を支払うために、ギーアたちはスポンサーを口説き落として一か八かの賭けに出る。それはロッテルダム・マラソンに出場し「全員完走出来たら借金を肩代わりしてもらう。完走出来なきゃ工場を譲る」というもの。元マラソン選手のユースのコーチの下、スポーツとは全く無縁だった4人は、マラソン完走に向け、練習を開始したのだが……。
はたして4人はフィニッシュラインに辿り着くことが出来るのか?
スタートの号砲は鳴った!
※公式HPより

 

うん、話自体はありふれたベタな感じなのですが、ダメ親父たち、そのダメっぷり、小汚い感じの描き方が本当にリアルで上手いの。
毎日、煙草スパスパ、ビールがぶがぶしてた人間がいきなり走れるわけない。それでたったの数分走ってはバテバテ、戻るなりゴミ箱に顔を突っ込んでゲロを吐くわ、冷蔵庫を速攻開けてビールで水分補給ですよ。あ、これは私もか(笑)
ロッテルダムマラソンの前哨戦でアムステルダムマラソンに出場しろと、コーチ役の若者に言われるんだけど、オランダの第1都市アムステルダムと第2都市ロッテルダムはいわばライバル。
サッカーだって、アヤックス(アムステルダムのチーム、野人岡野が所属した)とフェイエノールト(ロッテルダムのチーム、小野伸二が所属した)で張り合っているわけですよ。
だから、あんな(アヤックスの本拠地)街のマラソンなんか走れっか!といい歳こいてダダを捏ねる。…馬鹿だw
結局、電車で行けといわれたのに、車で出かけて大遅刻のうえDNF。
そしてなぜかアムスの街でアヤックスのサポーターに混じって呑んだくれる…。本当にどうしようもないw
それでもね、練習する。だって彼らにはそれ しか選択肢がないから。
そしてやっぱり練習していくと楽しくなってくるんですよね。
スタートが底辺だっただけに伸びしろは充分でしょうし、ランニングって続けていたら少しずつだって走れるようになるんだもの。この辺りはランナーは皆、経験しているからすっごく分かるんですよね。
さらには、メンバー4人、チームの結束のようなものだって出てくる。この一体感もランナーあるある。オヤジたちの青春ふたたび、みたいな。
そしていろいろあるんだけど、オヤジたちは、レース当日、スタートラインに立って闘うんです。
愛する家族、仲間、おんぼろだけど大事な工場(居場所)のために。
わたしの周りを考えると、やっぱりマラソンをはじめエンデュランス系の競技をする人って、基本真面目だし、根気だってある。でなければ、とても続けられないからだけれど、そんな勤勉かつ根性が備わった人材なので、皆さん、社会的にも成功してらっしゃる。
でもそれじゃ、この味わい深い映画にはならないんですよ。
人生でいつも逃げずに戦って、しかも勝ちを積み重ねている人。それが主人公ではこの味は出ないでしょう。
この主人公のおっさんたちは、普段は嫌なことや辛いことからはできるだけ逃避して見ないふりして生きているんだけれど、ぎりぎり最後のところ、家族や仲間、職場、それらだけはマジで手放すわけにはいかないと、走る=闘うんですよね。
彼らにしたら人生ではじめてくらいに振り出す全力ですよ。
だからいいなって思いました。
人間ね、誰だって闘うことが出来る、ファイターになれるわけです。特別なスーパーパーソンでなくてもね。
マラソンって、本当に誰もがファイターになれるスポーツだと思います。
まあ、別に借金があったりするわけでもなくても(笑)過去の自分(タイムやメンタル)と対峙して闘うわけで。
そして、映画終盤に流れる『You'll never walk alone』。泣きます。
実際にロッテルダムマラソンではスタート前にこちらを斉唱をするのが恒例なんです。
『You 'll never walk alone』=人生はひとりじゃない

www.youtube.com

マラソンはひとりで42.195km走るスポーツですが、日常を共に生きてくれる家族や仲間あってこそ、そのスタートラインに立てるのだと思います。
私にはサブ4したい、という長年の夢があり、それは自分には少し無理めな目標なんですね、、、それでも、少しずつでも新しい自分に生まれ変わりたいから、走り続けているわけで。基本はへなちょこによるへなちょこ人生なので。
レースに共に参加するランナーたちも各々の思いを抱えて走っているんでしょうね。
そんな皆の思いと一緒に、うねりのひとつになって走るマラソン大会が私は好きです。
あ〜、オヤジたち、マジでイカすぜ!最高!
『人生はマラソンだ!』、本当にオススメです、是非ご覧ください。
それでは。