sub4に挑む日々 in NY

30代のへなちょこランナーyamakoが、無謀にもsub4に挑戦する日々 in NY

今更、長友(インテル)の処女作を読んで考えた。

長友の著書は、やっぱり長友でした。幼少期からインテルの選手に駆け上がるまでが綴られているのですが、家庭環境による逆境、怪我による挫折、それらを乗り越えていく過程で語られるのは、努力と決して挫けないマインド。

「自分次第で未来はどうにも変えられる」「誰にも負けない努力をしてきた自信がある」

 熱いな、長友。(想像してたとおりだけど)今更(3年も昔の本)読んでみた長友の処女作「日本男児」(ポプラ社2011年)ですが、大体1冊そんな調子なので、この本が自分の人生観において、なんらか参考になるとか言うことはあまりありませんでした。長谷部の「心を整える」とかウッチーの「僕は自分の見たことしか信じない」がマンハッタンのブックオフにおいて未だに定価の棚にあるのに、長友著「日本男児」が1ドルコーナーに多量に置かれているのは、独身サッカー選手としての人気具合だけが理由ではないように思います。ようは内容が薄い…。

一番、「あー、ナガトモ…」と思ってしまったのが、長友選手が高校時代に怪我に悩まされたくだりで、

「基本はより多く、重く」という感じ。怪我をしても「もっとフィジカルを鍛えろっていうことやろ。今の量じゃ足りひんいうことや」とさらにメニューを強化した。

絶対マネしたらいけない!というかマネできるわけがない。まあ、これは高校時代の話で、大学にいって椎間板ヘルニアに苦しめられた彼が体幹を鍛えるいう方法に出会って、世界に通じるフィジカルを武器に今の地位まで登りつめたのは世間によく知られたことと思う。私の知る限り、長友というのはものすごい短い期間でスターダムに上がった選手で、ユース世代から代表に選ばれるとか、高校選手権で目立った活躍するとかいうサッカーエリート(今の代表を考えても割りにユースや高校時代から名前がしれてる)ありませんでした。急に出てきた、みたいな。ある日目覚めたらいきなりサッカーセンスが覚醒したとかではなく、こつこつ鍛え続けてきた体幹によって、強力なフィジカルプレイが花開いた。そういうことでしょう。

 

そして昨日、この本を読んでいて思い出したのは、ラン仲間の女性Nさんのこと。彼女、ラン暦も4,5年のベテランで、ウルトラも完走した経験もある。今年の前半すっと同じランニングクラスをとっていていた人。そんなに飛びぬけて速いわけでもなく、ハーフぐらいの大会なら私のほうが速いときもあったくらい。本人も始めたときからスピードに進歩がない…と嘆いていた。それが、夏頃から調子をめきめき上げて、なんと10月のシカゴではサブ4!さらにボストンクオリファイ!!(私の10歳以上年上のため)仲間内で歓声が上がりましたよ。皆興味津々、何で急にそんなに速くなったの~って質問攻めでした。

彼女、サブ4の半年くらい前からずっと筋トレを続けてきていたんですって。もともの脚は出来ていたから、筋力強化が彼女をサブ4まで一気に押し上げたんでしょうね。長友と完璧にマッチする話だとは思わないけど、こつこつ積み上げた努力が立派な土台になって走力が押し上げられたってこと。その後、仲間内で筋トレブームが来たのはいうまでもない(笑)

私は筋トレが正直好きじゃなくて、気づかないふりしてきましたが、さすがに思うところが多くてこの時期からヨガを始めました。ヨガでは強度がきっと足りないんだろうけど、今まで何もしていなかったんだから、それよりはましというもの。後は、以前も書きましたが、夏くらいから梨状筋症候群に悩まされ、そちらを克服するために患部を支えるべくお尻、太もも、腹筋、背筋なんかのトレーニングをセラピーで習うように。

去年、無茶なトレーニングして怪我した私は、いうならば高校時代の長友(から根性を9割引)か。。。

 

長友のような根性はないけど、どうしてもサブ4はしたいので、成果を焦らず、ヨガもセラピーでの筋トレを続けようとこの本を読んで思ったのでした。

1ドルにしてはいい読書になったね~、これは。そして私は長友のことが嫌いではない。むしろ好きなほうですので、最近の不調が気になります。小奇麗にまとめないで、いつまでも暑苦しいほどの貴方でいてください!!

 

それでは。