sub4に挑む日々 in NY

30代のへなちょこランナーyamakoが、無謀にもsub4に挑戦する日々 in NY

日光ウルトラマラソン完走記③鬼怒川温泉にさ、鬼が出るって噂、知ってるかい?

こんにちは。

暑いですね。今年、日本の湿度に慣れていない私は確実に夏バテすると思われます。。。

そう、日光でも暑さ、湿気にかなりやられちゃいましたしね。

さて、続きです。

うんまい給食に舌鼓をうち、若干の下り基調でもあり、県道247を順調に走っていきます。

なかなか順調なペース…と思ったら、だいぶ周りの顔ぶれも固定されてきました。だいたい7:00/kmちょいの人たちが集まっていました。

よく見ると、かなり年配の方が多かったです。そもそもウルトラはフルより参加層の年齢が高いと思うんだけれど、70過ぎと思われる方が周りに数名いて、しかも走りが安定してる。無茶しないから一緒に大変走りやすかったです。

私もスピ練してないから、速く走るのはそもそも出来なかったですけど、

…ウルトラの良いとこは苦しいほど速く走らなくてよいとこだね(笑)

だから、歳をとっても走り続けていたら、若い人に混じって参加出来るし、ガチで勝負すらできる。さらに、ウルトラ、女性のが向いてるかもなー、などとぼんやり考えながら走っていました。

3週間前の試走では、日光駅スタートで、この247を下り、国道121を左折、のち、途中まで鬼怒川へ向かって走り、下今市の運動公園、日光杉並木を通り、日光駅に戻っておしまいというコースで走っていたので、このあたりはこないだ走った!という余裕があったんですよね。

試走しといてよかった〜!!

これ、レース中に何度思ったことか。(特に終盤)

突き当りを左折し、国道121に入ると、やっぱり日光って観光ありきなんですね。湯葉やたまり漬けのおみやげやさんや、きのこ資料館等々、いろんな施設前を通過しました。

そして、予想よりもだいぶ早く、22kmくらいでしたかね。。。

タッタッタッタ〜!!

という小気味好い足音が背後から近づいてきて、あっという間に追い抜かれる。

そう、100kmレースのトップランナー!!

100kmではこのあたりが60km付近でしょ。

…速い、速すぎる…。

まわりランナー一同、一瞬の出来事に思わず、顔を見合わせちゃいました。

…100kmですよね?

…100kmだよね…。

と。

このまま、あの彼が残りの40km、トップを独走し続けたかは分からないけど、ホント風のように過ぎ去っていってしまった…。

その後も勢いのある足音が背後から来ると、もう全員100kmのランナー。ゴールまで何十人もに抜かされました。。。凄い、脱帽です。

フルの速い人とはまた別の、なんとも言えない凄みがありますね。。。

日は出ていないものの、暑いし、30km近くなり、だいぶ疲れてきたところで、日光江戸村に到着!!

私はこちらでニャンまげ(ゆるキャラ)と写真を撮ろうと思って走ってきたんですよ。

もうね、ささやかな楽しみでも拾っていかないと走りきれない(笑)そんな感じ。

ニャンまげ、ニャンまげ〜、何処にいる?!

(普段ならばそこまで渇望するほどのキャラではないが、メンタルがやられ始めているためおかしい私)

!?!?

なんと、私が辿り着いたときにニャンまげは不在(泣)

なんだよ、公式FBで「ニャンまげ、見つけてたら抱きつこう!(声はかけてね)」とか煽っていたくせに〜〜!!

仕方がないからむしゃ喰いです(笑)

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さくさく食べてちょんまげ(笑)さくさくと2枚いった!!

さらに仕方ないから姫様と殿様とスリーショットです。

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私: 殿〜、疲れたでござる〜。

殿: 苦しゅうない。さあ、行くのじゃ〜〜。

…いや、苦しゅうござるよ。。。

注)実際のやりとりです。

日光江戸村を出て、次は数キロ先の鬼怒川温泉を目指します。

もうねー、このあたりは地味にアップダウンキツくて、死にそうになっていました。。。

誰だよ…日光ウルトラ、62.195kmはフラットだとか言った人…。

エベレーションはいろは坂とか派手な登りのせいで、地味なのがうまく隠されていただけなんだよ。。。

来年走ろうと思ってる方、エベレーショングラフの見た目に騙されてはいけません。

さて、やっとの思いで、33km地点鬼怒川ホテル三日月のエイドに到着です。江戸村から5kmも走っていないのにこの疲労…。

しかもこの辺りが胃腸の気持ち悪いのマックスでしたね。エイドの前にジェルを1本取ったけれど、やっぱり気持ち悪くて、もうジェルはやめようと決意。

クリームパンやバナナやらもりもりと、半ばヤケ気味に頬張り、このあと後半も一切ジェルはとりませんでした。レース中、摂取したのはたったの2本。

まわりもだいぶ疲労してきて、この辺りのエイドには、ぐったりと横になったり、座り込んだりする人がちらほらいました。

あー、私も座りたいけど…座ったらマジで終わりだな…。

休みたがる身体に鞭打ち、鬼怒川に架かる橋を渡ります。

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しかし、鬼怒川渓谷って見事なものですね。レース中、鬼怒川を4回渡ったらしいですけど、ここで2回目で、3回目がね…もう…。

…鬼怒川温泉にさ、鬼が出るって噂、知ってるかい…?

※弱虫ペダルのバキュンの人っぽく、ご再生ください。

渓谷に架かる橋をトコトコと渡る私の前に現れたんですよ。

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お、鬼!?鬼でしょ〜!??

(見たまんまのことではなく、この階段が、こんなコース設定した人が、鬼という叫び)

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※後日友人が撮影したもの。

これ、35km、蒸し暑いなかへろへろに走ってきたランナーに物凄い精神的ダメージぶちかましてくれましたね。

100kmの人は言うまでもなし。。。

ホントに精神的に動揺してしまい、

えーっと…どうするんだっけ…ああ、登るんだよね?登るんだ、これ…。

私は一瞬フリーズしちゃって、その後、我に返って、もうここは歩きましたよ…。傾斜もキツくて、疲労した脚で駆け上がるのは危ない感じでしたので。

この鬼階段、実は昨夜泊まっていたホテルのすぐそばだったんです。にもかかわらず、存在を全く知らなかった…。

なんでも、友人のランナー、シゲ子さんによると、前日の説明会で話に出たらしいんですよ。

我々チームの男性陣は何をきいていたんでしょうか(笑)←人任せにする私が1番悪い。

あとで聞いてみたら、

そんなこと言ってたような、聞いてないような…

というお返事(笑)

知っていたら、こんな精神的にダメージ、受けなかったでしょうね。。。

ただ、私もブログでこうして書いていますし、今年走ったランナーは必ず語るであろう、衝撃の一コマだったので、来年以降、走る人には事前に知れちゃって、つまんないかもね、あはは(強がり)。。。

さて、なんとか階段を登り切って、宿泊したホテルの前まで戻ってきました。こちらで35km。

さて、レースは後半戦に移ります。

続く。