NewYorkCityMarathon完走記①今年もいざっ。yamako、3度目のStaten Islandへ!
こんにちは。
今年も残すところ僅かですね。
私にとっての2015年は色々と盛り沢山であっという間に過ぎてしまったというのが正直なところです。
ついにこの『Sub4に挑む日々in NY』も1周年を迎えました。サボった時期もあったものの、ホントにこんなに続くとは思っていませんでした。
そして…。1年たってもいまだにサブ4、出来ていません(笑)あーあ。
このブログがスタートしたときの自己ベストが、2014年のNYCMで出した4:39:38で、いわば当ブログはそのタイムから始まっているといえるでしょう。
そして、1月のいぶすき菜の花(鹿児島県指宿市)でサブ4.5を達成。4月の誕生日レース、NJでは悪心&失速(自己ベストは3分だけ更新)。
夏はへなちょこなりに頑張って、迎えた本年のターゲット、ベルリンマラソン。サブ4こそ出来ませんでしたが、4:07:30で完走し、PRを大きく更新することができました。
2014年のNYCMからですと、32分8秒速くなったということ。
年末に改めて反省とともに今年を振り返りたいと考えていますが、まあ、yamakoの1年【マラソン編】はこんな感じでした。
さて…、私は今年、4本のフルマラソンを走っているのです。いぶすき、NJ、ベルリン、そして地元NYCMです。
このブログでは、レース完走後、完走記をアップするのが常でしたが、NYCMについては結果だけ報告させていただいていて、詳細についてはレポートしていません。その理由はレース後の心身の消耗があまりに激しく思い出すのも辛かったから。
しかしながら、この年の瀬、今年やり残していることといえば、NYCMの完走記だろう、と思うに至りました。
前置きが長くなりましたが、今更のNYCM完走記を書くことにしました。もはやレースから2ヶ月弱、記憶が曖昧なところもあるかもしれません。
よろしかったら読んでやってください。
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11月の第1日曜日。ニューヨークに暮らし、マラソンを愛するものにとって、それは最大級にスペシャルな1日。
NewYorkCityMarathon!
それは世界最大規模かつ、世界一エキサイティングなマラソンレースなのです。
なにがエキサイティングかって?
それは世界中から集まる熱いランナーたち、コース沿道を埋め尽くす応援、NYCの5boroを巡るタフなコース…もうその全てがなのです。
前日のyamakoは、初日の木曜に既にexpoを済ませたにもかかわらず、各地からやってきたラン仲間と再会すべく、またもやexpoに出掛け、大戸屋でランチ。もっと白状すると、前日にもかかわらず、朝から東京のラン仲間とセントラルパークを8kmも走ってしまったのです…。(馬鹿)
公式に開催されているdash to finish line5Kを「前日にそんな脚を使うレース、でるわけないじゃん」と拒否したくせにそれ以上走ってる…ただの馬鹿なお調子者です。
ちょっと今思い返してもはしゃぎ過ぎでした。。。
前夜は、夕飯にレースの定番お赤飯とおでんを食し、早めに就寝しています。
そう、NYCMは地元開催といえども、マンハッタンからフェリーにに乗り、スタート地点のスタテン島に行くため、物凄い早起きを強いられるのです。だからもう前夜はさっさと寝るに限ります。
レース前夜のニューヨークは、ハロウィン、NY Met、NYCMで同時に盛り上がっており、もはやお祭り騒ぎ。街は素晴らしくにぎやかでした。
昨年までは前夜はエンパイヤステートビルがNYCMカラーに染まっていました。しかし、今年はスポンサー契約を変えたのか、ワールドトレードセンターのビルがNYCMカラーに点灯し、ランナーたちを祝福してくれていました。
さて一夜明けて。イヤ、早朝5時、まだまだ外は暗闇です。
今年、yamako宅には、日本からのエリートランナー、S子さんが宿泊しており、彼女は当然wave1ですので、先に我が家を出発したのです。
申し訳ないことにyamakoはまだパジャマの寝ぼけまなこ。
ご一緒しようかとも思いましたが、wave2の私はスタート時間が遅いので失礼させていただきました。これ以上、スタテン島で野ざらしになる時間が長引くと最早レース前に死にます。。。
国際ランナー資格のあるS子さんは、流石に海外遠征に慣れていらっしゃって、速いランナー仲間も一緒にニューヨークを走るそうですから、yamakoが心配するなどかえって失礼なのです。うん、むしろ自分のことに集中するが良い。
6時半に自宅を出て、夫の車でSouth Ferryを目指します。
※今年着たウエア。手に持つのは夫お手製の応援うちわ。彼はうちわ職人でもあります。器用です。
夫よ、毎年毎年ありがとう!
うちからですと、クィーンズミッドタウントンネルを通り、イーストリバー沿いのハイウェイを行けば、かなりあっという間に着いてしまいます。渋滞も特にありません。
朝からMTAにのり、マンハッタンの南端まで行くなど、もはや考えるだけで疲れるため、夫様様です。
しかも、彼にはこの日1日、yamako及びそのラン仲間数十人の応援という責務が課されており、大変なのです。
事前にFBの写真を見せられ、この人が何々さんで、だいたい何時に到着で、ユニフォームはコレね…などと詰め込まれる(笑)毎年毎年すみません。。。
我が家の近く Vernon Blvdはちょうどハーフを越えたところにあり、最大の難所Queensboro Bridgeをすぐ控えているため責任は重大なのです。
今年は我が家の隣のアパートに住む夫の後輩くん(仮称中丸くん。kat-tunの中丸くん似のイケメンなので)も強引に応援に動員して、手配はバッチリ。この日のために、中丸くんをたびたび自宅に招いてご飯を振る舞い、餌付けしてきたのですから!ふふふ。
さあ、フェリー乗り場ですよ。
次々にフェリーのターミナルにランナーが吸い込まれていきます。
ううっ、やはり大混雑です。
私は、同じwave2を走る仲間と大体7:00か次の7:15に乗りましょうか、と待ち合わせており、ターミナルで同じサブ4を目指すOさん、Kくんと無事に会うことが出来ました。
ところが混雑しすぎていて、7:00乗れない、7:15乗れない…と結局7:30の船になってしまいました。
スタート地点への交通手段は、ミッドタウンから出ている直行バスに乗るか、フェリーそしてバスに乗り換えの2パターン。事前に申請します。
バスは予約時間に行かなければなりませんが、フェリーはゼッケンは見せるものの時間まではチェックされませんから、予約の時間でなくとも大丈夫です。
やっとのことで乗船して、しかも席にも座れて一安心です。
マンハッタンを背に一路、スタテン島へ。
フェリーからは右手に自由の女神など見えますが、もはや体力温存が至上命題な我々はスルー。椅子から動きたくない。
自由の女神はいつでも見れる。と、いうか、2週間前もスタテンハーフの応援でこのフェリーに乗りましたしね。。。
iPhone片手にはしゃいでいるのは、どちらからかいらっしゃったランナーでしょう。
そうそう、せっかくNYCMにいらっしゃるのでしたら、フェリーがお勧めです。だんだん小さくなるマンハッタンに「帰ってくるからね〜!」と別れを告げ、スタテン島に向かう船路は否応無しにテンションが上がります。バスだとあっという間についてムードなしですよ。
さ、15分ほどの乗船ののち、スタテン島に上陸です。こちらからスタート地点まではシャトルバスが次々に出ています。
この日はMTAのバスに加えて、各種観光バス、子供たちのスクールバスまで投入して、総出でランナーたちを運んでくれます。
例年、NYCMの日は極寒で、皆、いらないボロを出来るかぎり纏ってやってきますが、今年はありがたいことに穏やかな気候で、割とすっきり軽装めです。
スタート地点まではもうさほどの距離はありません。ただ渋滞するのでバスの進行はゆっくり目です。
yamakoはといえば、エネルギー源となるグミやらバナナやらゲータレードを口にしているか、仲間相手にペラペラ喋っているか(笑)口だけはフル稼働で止まりません。
元々おしゃべりではありますが、レース前の高揚でさらにね。
今回、マジでサブ4狙いのOさんには迷惑だったことでしょうね、今更ですがすみませんでした。。。
私と初出場のKくんはかなりペラペラ喋ってましたからね。相手がいるからさらに喋るみたいな(笑)
心境としては、
どこも痛いところもない、天候は過去3年1番のマラソン日和、うん、いつになく絶好調、…っていうのなんだろうな、私。
という感じでした。
ただなんとなく、本当にこれからNYCMを走るなんて実感が湧かずにただただふわふわしていました。
渋滞を越え、バスはスタート地点のキャンプに到着です。
バスを降りると先ずはポリスが待ち構えています。
NYPDのチェックはかなり厳しく、金属探知機を全身に当てられます。そしてビニールバックも当然確認です。
今年、yamakoはゴール後はポンチョプラン(ポンチョを選ぶとゴール地点に荷物を運んでもらえませんが、かわりに保温用のポンチョを貰って帰宅します)を選んでいるので、古着はスタート前にドネイションして、運んでもらう荷物はありません。
ビニール袋にはいってるのは、飲み物とおやつのみ…。飴とかチョコとかグミとかカステラとかね。
これにはポリスも失笑です。早くいきな、と早々に解放してもらいました。
選手キャンプゲートをくぐります。
6万人近いランナーが集まるNYCM、そのキャンプも巨大です。
キャンプは事前に配られたゼッケンの色、ブルー、オレンジ、緑の3つに分けられていて、私は今年はオレンジです。オレンジグループWAVE2のF。
今年は仲間との集合場所がオレンジキャンプでしたから、どちらにしてもまずはオレンジキャンプへ。
キャンプには今や日本になきダンキンドーナツ提供のベーグルやコーヒーのコーナーやパワーバー、水などのブースがあり、こちらは無料です。
ちなみにダンキンドーナツは例年、フリースのキャップを配っていて、写真でランナー皆が被っているオレンジとピンクの帽子がそれです。
例年、防寒に重宝されているグッズですが、今年は暖かな気候のため、皆、スタート早々に脱ぎ捨てて、コース上での宣伝にはならなかったというね。残念、ダンキン!
巨大スクリーンとスタートして直ぐに渡るヴェラザノナローブリッジ。
6:30に自宅を出たにもかかわらず、キャンプに着いたら、1番にスタートする女子プロの部は始まっていました。
そして9:30過ぎ、号砲が鳴り、男子のプロ、続いてWAVE1のランナーたちがスタートです。キャンプからも橋上をすすんでいく人の集団が見え、歓声が上がります。
※2015年の男子プロ、WAVE1の映像です。右端に川内選手も映っています。
さて、特筆すべきは今年の温かさでしょう。昨年0度、しかも強風により体感は氷点下以下だったのに比べて今年は10度はあったと思います。
マンハッタンよりもスタテン島はさらに風など強く、しかもキャンプは何にもない吹きっ晒しの場所。昨年は寒さに凍えて、厚着をしてきたものの足りずに、キャンプを去ったWAVE1のランナーが捨てた毛布を間際まで被って凍えていたのです。
走るまでに遠い、寒いというのが、NYCMにおける苦行なのです。もう、レースの前からライフはギリギリ、みたいな。
今年はノースリーブにアームウォーマーすら着けませんでした。今日は10度、しかも日差しが出てきたら15度くらいまで気温は上昇するというではありませんか。あれだけ寒さに文句を言っていたのに、皆、一転して「こんなに暑いなんてマラソンむきではない」と言っていましたね。全く、ランナーってやつは勝手なもんです(笑)
さて、そろそろyamakoもWAVE2のスタートに合わせて移動です。
私の指定されたcorralFは、オレンジグループWAVE2の最後尾。
一応グループは速いランナーから、ブルー、オレンジ、グリーンと組分けされていて、最初ルートは別で、5K辺りでようやく一本化されます。
ベラザノナローブリッジは二層式の橋で、ブルーとオレンジが上層、緑は下を走ります。
一応、メインはプロ選手が走るブルーグループで、テレビにうつるのもそちらですね。
さて、今年はオレンジのコーラルまで、ラン仲間と一緒でしたが、そのうちKさんはスタート前に「じゃっ、自分は行きますんで」とクールに去って行ってしまいました。
yamakoも「ゴール後にきっと美味しいビールを飲みましょうね」と見送る。
そう、ここからは誰に頼るわけにもいかない、一人旅。いや、ここからNYCというワンダーランドに駆け出す冒険です。
上空をヘリが旋回し、皆で手を振ります。
スタート地点に向かってランナーの波が動いていきます。
そして、今年も流れてきた、フランクシナトラのNYNY!
NYCMでは、アメリカ国歌ではなく、ニューヨークニューヨークなのです。
さあ、始まります。26.2mile、42.195kmの5borosを巡るスペクタクル!
スタートラインを越え、yamako、3度目のNYCMです!
続きます。
それでは。