夏のお楽しみ☆NY Philharmonic Concerts in the Parks/Swan Lake@ ABT
こんにちは。
この週末は土曜日にQueens10K、日曜日に仲間とのロングランで、大汗をかきまくってきました。夏の汗だくラン、嫌いじゃないです。
さて、昨日のワイン&ビア遠足の前に、先週の文化活動(笑)について。
どちらもNYの夏を彩る存在で、夏のお楽しみですね。これらがあるから私はNYの夏が大好きなんですよね。
先ずは先週水曜日にセントラルパークで開催されたニューヨークフィルによる野外コンサート!
毎年6月半ばの恒例イベントで、楽しみにしている人がいっぱいいるんじゃないのかな。勿論、このイベント、無料です。
ただ場所取りは早い者勝ち。私は夫の同僚の奥方とそのベビー(1歳)と開始3時間前の夕方5時には会場入りしましたよ。
これが午後5時のThe Great Lawn in Central Park。
もうちらほらピクニックシートの陣取り合戦が始まっている。
やはりステージ正面は大人気で、この炎天下に凄いなアメリカ人…。やっぱ、キミたち、太陽大好きなんだね…。
私達はそんな灼熱地帯でスタンバれるはずもなく、ベビーもいるので、通路にすぐに出られる(ご機嫌ななめになってもいいように)端の木陰に陣取ります。
皆、演奏も楽しむんだけれど、もっと楽しみなのが開演を待つ間のピクニックなんです。
NYは野外飲酒は禁止なんだけれども、この日ばかりは警備にあたるポリスも黙認ということで、そこらかしこからシャンパンが空く音がする(笑)ポンポンッとな〜。
私は2年ぶりに野外コンサートにやってきたけれど、以前より皆、だいぶ大胆になってるね(笑)
以前はボトルは紙袋に入れたり、プラスチックカップに注いで、中身をぼやかして飲んでいたもんなー。
私たちの前のお姉様方のグループなんか、わざわざおっしゃれなワイングラスを持参していたもの。
開演時間が近づくにつれて増す人口密度。仕事帰りのビジネスマンもスーツのままやってくる。この写真で大体7時過ぎ。
NYは緯度が高いため、日本よりも日没が遅めで、最近は9時近くまで暗くならないのです。
途中、仕事終わりの夫の同僚もビールを持ってやってきて、授乳中の奥方には申し訳なかったのですが、ふたりで飲みまくりでした。うちの夫は仕事で参加出来ず…憐れなり、日本のサラリーマン…。ええ、代わりに妻が飲んでおきましたとも。
徐々に美しい夕焼け空に。
こんな素敵な空を眺めながら、心地よく吹き抜けていく風を感じて過ごす極上の夕べです。
そして8時、開演です。
この日は、ロッシーニにモーツァルト、リチャード・シュトラウスという軽やかなラインナップ。
翌日も同じ場所で公演があったけれど、好みの問題でこちらにやってきたのでした。
皆、ごろりと横になったり、リラックスして思い思いに楽しむのです。
ホールで聴くような背筋を正す緊張もなく、目を閉じると音楽以外の騒めきも耳に入ってきて、またそれも良い感じ。ちょっとくらいベビーが泣いちゃっても、皆、目くじら立てたりしないのです。(後半、目を覚ましたベビーはパパさんがお散歩に連れ出しました)
本当に、自分がNY市民の一員なんだな、と感じられる大好きなイベント。今年がラストなんて悲しいなぁ。。。
来年はこの時期を狙って、NYに遊びに行こうなどと思うのでした。
3つの演目が終わると、フィナーレはセントラルパーク上空に打ち上げられる花火!
あー、ニューヨークの夏はいい!!
この野外コンサートシリーズは、場所を変えて22日まで続きます。
さて、先週はABTのSwan Lakeも見に行きました。毎年上演される人気タイトルの白鳥。私も4年連続で鑑賞しています。
5月から毎週演目を変えて、ABTのシーズンが走っていますが、実はこれが今年の1本目。
6月はなんだかんだと忙しく、“海賊”や“金鶏”も泣く泣く見送ったのよね。。。
オペラハウスのこのシャンデリアを見ると気持ちが高まります。
この日はさっくり1人で出掛けたんですけど、偶然にラン仲間とそのお父様(日本から遊びにいらしていた)にお会いして、一緒にシャンパンで乾杯させていただきました。
白鳥ばかりはちょっと奮発してオーケストラ席。ステージには湖の幕がかかっています。
世界の5大カンパニーであるABTはそれはそれは華やかなダンサー揃いです。一昨年、ソリストの加冶屋百合子さんがヒューストンバレエにプリンシパルとして移籍しまったのは残念でしたが、この日は若い日本人ダンサー、相原舞さんと小川かほさんが出演していました。
この世界のビックカンパニーで踊るなんて!スタイルもダンスも欧米のダンサーと全く遜色なかったです。
相原さんは有名な踊り“4羽の白鳥”の1人でしたよ。あの踊りは何度見ても楽しくて大好きなんですよね。
ABTでは、昨年に初の黒人女性がプリンシパルに昇格したニュースもありましたから、おふたりの今後の活躍が楽しみ。
来年のこの時期に遊びに行きたい理由のひとつがABTでもあります。
この日のプリマドンナ、オデット/オディール役のGillian Murphyは、大技の32回転!も余裕たっぷりで素敵でした。
今週はまた演目が変わり、ロミオ&ジュリエット。絶対行こうと思います。
インターミッションでは、バルコニー前、シャガールの大作“音楽の勝利”を眺めて、
バルコニーからライトアップされたリンカーンセンターを見る。
ニューヨークの夏、至福のひとときですね。
願わくば、この美しい夏が永遠に終わりませんように。。。そんなことを願った夜なのでした。
それでは。