sub4に挑む日々 in NY

30代のへなちょこランナーyamakoが、無謀にもsub4に挑戦する日々 in NY

NewYorkCityMarathon完走記②yamako、いま、会いにゆきますっっの巻。(Staten→Brooklyn→Queens)

こんにちは。

ずっと暖冬だったニューヨークですが、今週からついにマイナスの世界に突入です。

火曜などはマイナス10度まで下がり、静岡っ子で寒さに弱いyamakoは震えて自宅から極力出ないようにしていました。

昨年、マイナス15度でも走っていた自分はいずこへ…。ニューヨークの厳しい冬もいよいよ本格的に始まりますね。

さて、もう今週末はいぶすき菜の花マラソンではないですか!

昨年は楽しかったなぁ〜。(日本を思い浮かべて遠い目…)

実は私の兄が今年は走るそうで、菜の花マラソンの難コースぶりについて、厳しく(笑)教えて(脅して)おきました。

お正月辺りから、このブログのアクセス数が飛躍的に上がっていて、これは皆さん、完走記を読みに来てくださっているからでしょうか。

とにかく住民総出のもてなしに、心温まることまちがいなし!

今年、走られる方は十二分に楽しんでいらしてくださいね。菜の花マラソン名物☆坂おばさまにゲキいれられちゃってください!(いぶすき菜の花マラソン完走記②参照)

いいなぁ〜、私もまた走りたい!

さ、今日はNYCM完走記②です。間が空いてしまって申し訳ないです。

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スタートラインを超え、ベラザノナローブリッジをランナーのうねりのひとつになって登り始めます。

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※NYRRのHPから拝借。走っている本人は分かりませんが、航空写真から見ると凄い数のランナーの波!

今年のyamakoはオレンジチームで、二層式の橋の上階を走ります。ちなみに昨年は下、一昨年は上階でした。

とにかく巨大な橋を行くわけで、いきなり何百メートルもあがるのです。

みよ、このElvation!

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スタート直後に最大値を記録するのです。

そして上がっているのはElvationだけではありません。自分のテンションもぐいぐいと無理矢理に引っ張り上げられる感じ。

いきなりキツイ登りですが、それをほぼ感じず、ただ「うぉーっ!」と駆け上がれるのは、絶対なんだかの脳内物質が最大出力で放出されるからに違いない。イメージとしては合戦で前線に飛び出して行く足軽か。

右手にはマンハッタンがゆらゆらと揺れて見えています。

コースMAPはこちらです。

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5万以上が走るNYCM、橋を降りてもコースが一本化されるのは3mile過ぎからです。橋を降りてからは住宅街の細い道を通るので、その辺りは苦肉の策でしょうね。世界中にそんなレースってほかにあるのかな。。。

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※yamakoはオレンジラインを走りました。

そして一本化された4th aveからは、ブルックリンの中心地まで一直線。

今回はあわよくばサブ4を狙っていたので、スタート直後の渋滞を越えたら、5:40/kmで走ろうと思っていました。

☆5km地点 Time 00:30:00

橋の中腹と4th aveの始めに、ラン仲間のKくんと何度か出会いました。今回が初マラソンの彼に、あんまり前半張り切らないようにね〜、と声をかけるも、自分自身がすでに物凄く発汗していました。

3度目、地元といえども世界最大のビッグレース。やはり通常の精神状態ではなく、高揚しているのが分かりましたね。

そして前半も前半から、沿道の応援も熱い。沿道の応援の列が途切れることがほぼ無いのです。

皆、各国の旗や家族宛のプラカードを持ち、声援を大きな送ってくれます。

今回、私は名前こそ書きませんでしたが、胸に日の丸を付けて走っていました。

沿道の皆さん、それを見て、

「Go!Japan !! Japanese girl、Let's go!」

などと声を掛けてくれる。その大きな後押しを受けてひた走ります。

☆10km地点 00:58:25,  00:28:25

5km過ぎからだいぶ目標に近いラップを刻めるようになってきました。ですが、ちょっと無理矢理に走っているかのような、力が入り過ぎたような、今思い返せばそんな感じでした。

とにもかくにも、脚を進めてマンハッタンを目指さねばなりません。

地元であるNYCMを走るということは、コース上で夫や友人たちが待っていてくれるということ!

加えて今年は、日本語クラスの先生と生徒さんが応援に来てくれることになっているからです。

誰が何処のポイントで待っていてくれるのかは事前に頭に入っており、皆に会う、それも大きなモチベーションです。

みんなっ、いま、会いにゆきますっっ。

やはり後半、マンハッタンに入ってからが1番応援ポイントが多く、ブルックリンは応援手薄な感じ。

しかしながら、ラッキーなことに、私にはブルックリンの中心8mileすぎに住んでいるマキさんという友人がおり、毎年毎年、彼女の応援は前半のキーとなっていました。

そう、ワタクシ、超アテにしていました。

ところが今年、レース2日前に、

「ごめーん!今年はマラソンの日に仕事入っちゃったのよ〜!如何にかこうにかブルックリンは自力で乗り切って!頑張れ〜!」

…というメールが(泣)

ま、マキさん…、ううっっ。

仕方ありません。ニューヨークで活躍する彼女ですから、多忙に決まっています。ここ2年間が奇跡の甘やかしだったのです。

そう、私ももはやフルマラソンを年に何本も走るようになったいっぱしのランナー。しかもこの8mileからQueensboro bridgeは事前に仲間たちと試走しているじゃないかっ!

ハーフくらい応援なしでもしっかりやれ、と自分にムチをうちつつ、コースを進んでいきます。

5km過ぎから一本化されるコースですが、中央分離帯を挟んで2本に分かれていて、本当に全ランナーが混じり合うのが、8mile辺りからです。

☆15km地点 1:27:09, 00:27:34

ここまでサブ4ペースで走ってきましたが、うーんなんだかキツイ、、、キツイとも違って、自分の中にエネルギー、スタミナー…もっと言うと気力のようなものがあんまりないな、と感じていました。

最悪6:00/kmまで落としていいから無理しないように、とにかくみんなが待っていてくれるポイントまでは持たせなくては…と方針転換しだしたのがこのあたりですね。

そうなんだか、気持ち的に踏みとどまれなかった。。。

ユダヤ人地区を超え(今年も彼らは安定の無関心w)、ウィリアムズバーグに到達。

そして、私は走行を左側から右側にチェンジしました。

この先、Greenpointには教え子であるアナが待っていてくれるのです。

ようやくようやく1人目。

しかしながら、私はざっくりGreenpointの右側にいるとだけしか聞いておらず、考えてみたら、Greenpointも結構広いのよね…。彼女は私のbibをトラックしているとはいえ、この大観衆のなかから、彼女を見つけ出す自信はありませんでした。日本人ならともかくアメリカ人の彼女はまわりとすっかり同化していることでしょう。

走行場所を左側から右にきった、その瞬間でした。

あっ!あ、アナ〜!い、いたっ〜!

おいおい、まだここは手前のbedfordじゃん…と思いながらも、彼女とハグ!

良かった!早めに右側に来て、本当に良かった!

彼女、私のためにプラカードまで作ってきてくれていて、もうありがたさに涙が出てきます。。。

どうしてこう、レース中の再会って心揺さぶられるのでしょう。つい2日前に学校で会ったばかりなのにね。

彼女をギュッと抱きしめて、また走り始めます。次に目指すのはハーフ地点、そして夫が待つVernon Blvd!

☆20km地点 1:56:42, 00:28:51

やっぱりペースは少しずつ落ちてきました。

そしてハーフ地点のPlaski bridge。

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スタート直後にあんなに小さかったマンハッタンがもう右手すぐに見えています。

スタテン島からはるばる20km走ってここまで帰ってきた!

この橋を渡ったら、レースの舞台はBrooklynから我がQueensに移ります。5boroを巡るレースですから、レース中、ランナーは5つの橋を渡るのです。これがNYCMのキツさ。

そして、無情にもレースはいまだ中盤、これから最大の難所Queensboroを渡り、マンハッタン、北へ北へひた走り、ブロンクスまで行って、そしてまたマンハッタンはセントラルパークまで戻らなければならないのです。

Pulaskiは2本目の橋です。

☆ハーフ地点 2:03:25

橋を渡り切り、Vernon Blvdに入ります。そして…右手に…

いたっ!夫と中丸青年!!

大柄なアメリカ人に囲まれてまるで少年のようだ(笑)

預けておいたアミノバイタルを受け取り、ありがとありがと〜!と2人に告げて私はQueenboroに向かいます。

立ち止まって、談笑の上写真撮影などしたいところですが、今の私に余裕はなし。止まってしまったら、確実に脚が止まることでしょう。

後日談ですが、マラソン初観戦だった中丸青年はyamakoの走りにとても驚いたらしく(普段はエプロン姿で惣菜などを大皿で振る舞う先輩の奥さん、それとのギャップ)、夫社内においての“マラソンの奥さん”としての私の名声(迷声w)はますます高まったのでした。

さて、レース中でのQueensの走行距離は短い。たったの2kmほどだと思います。ホント、Queensboroを渡らせたいが為、無理矢理設定したコースとしか思えません。。。

橋の手前には、もうひと、いやふた方、ラン友達が待っていてくれました。ねこぱんちさんとI村さん!

ねこぱんちさんを遠目に見つけ、一目散に彼女に向かって走り出すワタクシ。

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ねこぱんちさーん!!※撮影 ねこぱんちさん。

やはりランナー仲間の応援というのは別格ですね。少しでもカッコつけようと頑張る頑張る(笑)

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 彼女に抱きつき(汗だくびちゃびちゃだったのにすみません。。。)

いざ、レース最大の難所、Queensboro bridgeです!!

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 完走記③に続く。

それでは。

yamako26.hatenablog.com