Brooklyn Half 完走記【前編】このレース、やっぱり鬼門なの?!
こんにちは。
今日はBrooklyn Halfの完走記です。
その前にこちら…夫のお土産。
お、ティファニーじゃない、と思ったあなた、正解です。
中身はこちら。
ワイングラス!
夫がティファニーのワイングラスをくれたという自慢ではなく、これはピアノバーの毎年毎年の記念品。
ニューヨークのピアノバーって、まあ、キャバクラのことです。
今年の分は1脚で、あとの2脚は昨年、一昨年のもの。
夫の上司が接待でつかうため、その店の上客らしく、毎年もらうんだそうな。で、うちの夫にまわすと。持って帰ったら、奥様に怒られちゃうから(笑)
ちょっと!うちだって奥様いるんですけどー!もうこの調子だと帰国までにフルセット揃ってしまうのではなかろうか。
よく見ると、グラスにうさぎちゃんが飛び跳ねてますでしょ。そのお店からの品でございます。(ニューヨーク、在住の方はわかるでしょう)
夫よ、よもやアナタも上客になってないでしょうね?
さて、気を取り直して…
Brooklyn Half完走記をどうぞ。
レースの朝は例により、とても早い。今回、Wave1は7:00スタートのため、バゲージのクローズが6:10、コーラルのクローズが6:40。
自宅を5:30に出発して、スタートのブルックリンミュージアム前へ向かいます。
この大会、全米第2位の規模と以前に書いたのですが、公式に第1位の大会になったみたいです。
荷物を預けなければ、もっと遅くてもよかったのですが、当日の予報は雨のちに曇り、レース中にびしょ濡れになることを覚悟して、着替えは必須です。それに、ゴールしたらコニーアイランドでビールを飲むんだもん。着替えがないと寒いじゃん。
急いで会場に向かったものの、バゲージクローズの時間には間に合わず、焦ってスタッフに尋ねると、
Go!go! Hurry up!
とのこと。行ってみたら、まだ皆のんびりバッグ持って歩いてる(笑)トラックも余裕で開いていました。
その後、6:20近くになって、バゲージを閉めるぞ、とスタッフが怒鳴り出したので、早めの時間をアナウンスしていたみたいです。
そうだよね、アメリカ人だもん。時間、まず守らないよ。正解!(自分も遅刻したくせにいうか)
NYC Halfと同様にセキュリティーチェックを受けて、ランナーゾーンに入ります。これも今年から、去年はこんなのなかった。
コーラルに入るとさすがに、Wave1の12、5km以上のレースでave8:10/mileの実績を出したランナーたちのコーラルですので、男性が多く、太ってる人はまず見当たりません。女性も習慣的に走っている感じのランナー。
昨年がコーラル18でしたから、私も出世したものよのう…
と悦に入っていたところ、
よ!おはよう!
と声を掛けられました。振り向いたら、Oさん!
え、アナタ、コーラル10では…
Oさんによると、最近碌にトレーニングしてないから、後ろに下がってきたとのこと。
思い返してみたら、yamakoがふたつ後ろにいるなと、気がついたそうで。
別にいいんですけどね。。。
最近、私とOさんはタイムが切迫していて、NJマラソンでは1分差でしたし、そもそも昨年ねこのブルックリンでも、ゴール手前800mで抜かれたのでした。
私をライバルにして頑張ると宣う彼…
いやいや、アナタ、30代男子なんだから、もうちょっと張り切りなよ…
と言ってやろうかとも思いましたが、まあ、やめときました(笑)
そして、懸念されていた雨も降り出さず、気温も肌寒いくらいのレース適温、曇りで日差しも心配なし、となにやら絶好のレースコンディションです。
そう、日差しが強烈だった一昨年は、じわじわと暑さにやられて、終盤までスタミナがもたなかったのです。
Oさんと、これは絶好のコンディションってやつ?今日は何の言い訳出来ないね!などと喋りながらスタートを待ちます。
そう、今日は何かいけそうな気がする!(根拠なし)
そして7:00、号砲から遅れること10分ほどで、私のコーラル12もスタートです。
このBrooklyn Half、前半はミュージアム、植物園、動物園などの周りをぐるりと周り5kmほど、そしてプロスペクトパークという公園を5kmほど走るコースで、だらだらとつづく傾斜を登るプロスペクトパークを如何に走るかがレースの肝です。
何故なら、後半は完全にフラット。ビーチに続く一本道をひた走るだけだからです。
このプロスペクトパークは、マンハッタンにおけるセントラルパーク同様に、ブルックリン区民の憩いの場。
実はセントラルパークの設計者が同じく設計しているので、なんとなくセントラルパークに似ているのです。山あり谷ありなところとか。ただ規模は半分の全周5kmの公園です。
スタートから最初の直線は程よい下り。皆、スピードにのって飛ばして行きます。ここは5:20/km以上は出さないように気をつけて。
はじめの右折で、先を行くランナーとすれ違うコースで若干渋滞ぎみになりますが、まだ序盤。慌てないように。
…と、ここで新婚の科学者M氏とすれ違います。ひさしぶりの彼は何だかロン毛になっていた…奥様の趣味か?
公園に入る5km手前までは、順調そのもの、そしてとても落ちついたレース運びでした。
昨年、散々だったものの、このレースを走るのは3年目なのです。
そういえば、同じレースを3度も走ったことって、他にないな…
とぼんやり考えていました。
NY生活をすこぶる気に入っているひとつが、レースが完全に自分のカレンダーに組み込まれていることです。
もうランが生活の一部に溶け込んでいるのです。
そしてこの辺りでした。横っ腹が痛くなり出したのは。
何と説明したらよいのか、小学校時代に給食の後、すぐに体育で走って痛くなったような…そんな感じ。
でも、今日は食事してから2時間は立っていますし、大して食べてもいないはず。いうなら横隔膜の痙攣か…
気のせいだ…
ということにして、しばらく走ってみるものの、
…気のせいではない。
と一向に痛みが消える感じではありません。
困った。まだレースは序盤も序盤で5kmも走っていないのです。
こないだのNJも悪心に襲われましたが、それも30km過ぎの話。こんな序盤にアクシデントって、今まで経験がありません。
前倣えの先頭みたいに、患部を抑えてなんとか走る有様。ずんずん、という腹痛を抱えながら、レースはプロスペクトパークに進んでいきました。
公園に入ると、ゆるやかな上りがだらだらと続き、ますます誤魔化せない感じになってきました。
根性でピンチをなんとかするのが私の常ですが、如何せんレースが始まったばかりすぎるため、根性も最後まで保たんだろ…、
リタイア、DNF…の文字がチラつきます。
冷静に考えてみれば、今の私は現金もメトロカードも持っておらず、預けた荷物のなか。その荷物は先ほどのトラックでゴールのコニーアイランドに行ってしまっているのです。
レースをリタイアしても、コニーアイランドには行かねばならない…
その現実が頭をぐるぐる巡ります。
コニーアイランドにって、何で?歩いて?…いや、走った方がまだマシでしょ、と、とりあえず走り続けることにします。
あとは10mile地点に、ラン友が何人か応援に来ているはずなので、そこまでは走って、だれかにお金を借りるとか?
でも、10mileって16km地点、そこまで行けるなら、もう完走できるじゃん、、、
このような葛藤のなか、プロスペクトパークの坂道でずるずるとペースを落としていたように思い出します。
(後でGARMINを見ても、6:00/kmよりは落ちていませんでした。)
yamako、大ピンチ!このブログ始まって以来の!やっぱり、このBrooklynは鬼門なのか…
続きます…それでは。