sub4に挑む日々 in NY

30代のへなちょこランナーyamakoが、無謀にもsub4に挑戦する日々 in NY

オランダ旅行記④奇才ヒエロニムス・ボス没後500周年記念展@デン・ボッシュ。

こんにちは。

今日から30代の後半戦がスタートしました。

思い返せば、昨年の誕生日は何を思ったのか、当日にNJマラソンを走り、しかもそのレースが散々で、全くトホホな歳のスタートでした(狙い通り、ある意味で忘れがたい1日にはなりましたが)。

NJでは4時間27分だったんですよね。そして先日のロッテルダムでは、3時間58分。1年で30分弱、タイムが縮まっている。

ここから先は、1分縮めるのがいばらの道だとは分かっていますが…

よし、言ってしまおう!

yamakoは10月9日のシカゴマラソンで3時間50分切りを目標にします!

…そして、30代後半をかけて、ボストンクオリファイを達成すべく走ります!

ちなみに40歳のBQは3時間45分。余裕をみて3時間43分辺りを出さなければいけないでしょうね。。。

…無謀ですねー。まさに無謀!

でもあれだけ無理だと思っていたサブ4だって叶ったのですから、諦め悪く頑張りたいと思います。

以上、30代後半の誓い、おしまい。

 

さて、今日はオランダ旅行記④で、いよいよ最終日に訪れたデン・ボッシュです。

◆最終日

ユトレヒトのB&Bをあとにして、この旅の最終目的地を目指します。ユトレヒトから電車に揺られて約20分。

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s-Hertogenbosch(スヘルトーヘンボス)、通称:デン・ボッシュ。

ベルギーとの国境近くのこの街は北ブラバント州の州都です。

何故、遥々この古都にやってきたかといえば500周年だからです。

今年はこの都が産んだルネサンス期の奇才、ヒエロニムス・ボス没後500年にあたる年。

このデン・ボッシュに、彼の作品が一同に会する大展覧会が開催されているのです。私はそちらにやってきたのでした。

☆ヒエロニムス・ボス(自画像)

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なにせ500年も前の人物ですから、分かっていることは多くありません。教会などの記録から、画家の一家に産まれ生涯をデン・ボッシュで過ごしたこと。裕福な家の妻を貰ったこと。。。

そして現存する彼の作品は約30点。フェルメールばりの寡作の画家です。NYはメトロポリタン美術館にも1枚ありますが、現存するうち10枚程がスペインのプラド美術館に所蔵されています。これはフェリペ2世が大変なボス愛好家だったからとか。

☆“聖アントニウスの誘惑”リスボン美術館@ポルトガル所蔵

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☆“快楽の園”プラド美術館@スペイン所蔵

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緻密な作品。その特徴としては、摩訶不思議な化物、悪魔が画面上に登場することで、例えば、

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人を食べちゃってるのや、

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人を乗せて空を飛んじゃってるのや、

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こんなの。。。

作品を見るたびに色んな発見があります。

500年も前の画家がこんなのを描いていたなんてね、何だか漫画みたいでもあるでしょう?

単なる怪物ではなくて、それぞれに宗教的な意味合いが含まれているんですよ。

それにしても、ボスの頭の中っていったいどうなっていたんでしょうね。。。

駅前から会場である北ブラバント美術館へはシャトルバスが出ていますが、約15分ほどの道のりは、是非歩いてみるのがおすすめ。

何故って?街中がアニバーサリーイヤーに湧いて、街中全部がヒエロニムス・ボスのアミューズメントパークと化しているから。

美術館までの道程、歩いてゆくうちに、期待感が高まっていきます。

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左手の茶色の建物はカフェ。食事やお茶をいただきながら眺めるのは向こう岸に配置されたボスの1枚。

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広場に面するヒエロニムス・ボスセンター。

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中心の広場。こちらでは毎日市がたっています。かつては織物産業で大変栄えた街だったそう。

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街中にひょっこりと現れるボスの作品のオブジェ。

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ショップのウィンドーもボスの作品に登場するシュールな化け物のフィギュアが飾られていたり、

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レストランもボスに因んだ特別料理。うーむ、54ユーロね、結構いいお値段。

ボスのアミューズメントと化した街中を歩くこと15分。目的地に到着しました。

☆北ブラバラント美術館

www.hetnoordbrabantsmuseum.nl

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11時の開館に合わせてやってきました…が、既に人だかりが。

美術館に行く道すがらも、明らかに皆、こちらを目指して歩いているので、全く地図は必要ありませんでしたし。

ゆとりのありそうなシニアカップルの姿が目立っていました。いいなぁ、歳とっても素敵な旦那様とふたりで美術館デート…。

これは出遅れたかな、、、

と慌ててチケットを購入しようとするも、係りのマダムは、

12時からのでいいかしら?

とな。。。

えっ?時間入場制なの?!今からのチケットはもうないの?

地方の美術館だからって全く舐めていました。それが間違い。。。

この世紀の大展覧会は大人気で、これは帰宅してから知ったんですけど、6月の展覧会終了までのチケットは既に全て完売していて、私が手にしたのは辛うじて当日販売してくれていた分のチケットだったらしい。しかも当日券ない日もあったみたい…。(なにげなく 美術館HPを開いて知りました…)

ひゃー、危なかった…。

デン・ボッシュまで遥々出かけて、館内にも入れなかったなんて恐ろし過ぎる…。

これは12時のチケットが手に入ったらだけ大ラッキーというものでしょう。英語のサイトだからって横着して斜め読みは駄目ですね…。反省。

1時間、時間が空いてしまいましたので、仕方なく横のカフェでお茶です。

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ボシュ・ボーレンと紅茶。

こちらのシュークリームみたいなお菓子、デン・ボッシュの名物だそう。皮はシュークリームより集め、クリームはさすがの乳製品で美味、チョコレートは舌が焼けるほど甘かった。。。

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それから持参していたボスの解説書を再読して予習を。

図説 ヒエロニムス・ボス: 世紀末の奇想の画家 (ふくろうの本)

図説 ヒエロニムス・ボス: 世紀末の奇想の画家 (ふくろうの本)

 
「快楽の園」―ボスが描いた天国と地獄 (ビジュアル選書)

「快楽の園」―ボスが描いた天国と地獄 (ビジュアル選書)

 

3月に日本に帰ったときに何冊か購入して一気に読んでいます。

実は私、このヒエロニムス・ボス、あんまり知らなかったんですよね。

うーん、なんかシュールな絵…

と存在は知っていたけれど、あまり意識したことはなく。

今回、こちらの大展覧会を知ったのはラン仲間のIさんからの情報なのです。

ロッテルダム走りにオランダに行くなら、デン・ボッシュでヒエロニムス・ボスを見てきたらいいよ。

そう私に教えてくださったIさんは、NYの前にフランスに二度駐在されていて、流石にヨーロッパにお詳しい。特に美術に造詣が深い方なので、正直私のにわか知識が恥ずかしいです。。。

そして作品が生まれ故郷に“一同に会する”というのが、なにより私の気持ちを引きました。

個人的に、一度にあるテーマについて多くを見聞きすることは物事への理解を速めると思うからです。

よし、ロッテルダムマラソンの旅のサブテーマはヒエロニムス・ボスで決まり!

決めてしまったら早いもので、早速に路線図を調べ、宿を検索し出したのでした。

それで、デン・ボッシュの宿が大混雑&高騰しており、取れずにユトレヒト…、だったんです…。

指定時間の12時から1時間半、集中してボス展を見て回りました。

※写真はNGです。

祭壇画などが多いため、大作揃い。そしてひとつひとつが綿密で細かい。

前述しましたけど、登場するどことなくユーモラスでもある化け物たちもひとつひとつ、宗教的な意味合いを含んでいるのです。

作品には悪魔の象徴としての邪教、妖術に対してと同じように、その時代の教会や修道会の腐敗に対する告発の意味も含まれているとか。

貸出のあるオーディオガイドは日本語などありませんから、持参したボスの解説書片手に作品を鑑賞しました。

実際に見ると写真では気づかない細かなディテールが分かり、何だか宝探しのような、謎解きのような面白さがありましたよね。

これは、チケットが即売してしまう程の人気があることにも頷けました。

私もボスがなんだか好きになりました。

大満足で会場を出て、本当は併設されているレストランでランチでもいただきたいところですが、私には時間がない。夕方5:00の飛行機に乗って、NYに戻らねばならないのです。

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※素敵な中庭の向こうに、更に素敵なレストランが…。

デン・ボッシュからスキポール空港までは1時間に2本の直行があり、約1時間というのは、朝、駅でチェック済みでした。

余裕も大分あるよね、、、

とカフェのビールで喉を潤し、ご機嫌で駅に到着すると、乗車するはずだった電車がない…!

これには焦りましたよね…。慌ててインフォメーションに駆け込んで、どういうことか尋ねると、事故だそう。

ダイレクトはしばらくないというので、1番早くスキポール空港に行く方法を教えて欲しい、とかなり焦っていました。

オランダやドイツの鉄道スタッフは、アメリカみたいないい加減な感じではなく本当によかった。セーフ。

最短の乗り換えについて、迅速に検索をかけ、更にプリントアウトしてくれるという親切ぶり。

結局、当初とは逆回り、ブレダ(Breda)乗り換え、まさかのロッテルダム(再び!)経由でスキポール空港に行く羽目になり、時間は待ち時間を合わせて1時間半のロス、チェックインギリギリの到着に。

更に悪いことに、KLMのグランドスタッフが不慣れ(新人か?)で、結婚による改姓履歴のある私のパスポートに混乱し出す始末…。

更に自分の業務知識不足を棚上げした上、あまりに態度が悪いので、私、遂には喧嘩しましたね…。

これ迄、英語で喧嘩したのは、一度だけ。

忘れもしません、あれは2013年NYCMの後、急性腸炎で入院した病院。寒さ極まる廊下に1時間放置された時以来。

あの時は生命の危機を感じましたからね、本気で病院に怒りました。あれ以来ですよ、英語で喧嘩…。

結局、上司が変わったら、あっさり手続きが出来て、飛行機には乗れたんですけど、、、。

当の本人は自分が何を思い違いしていたのか最後まで理解していなかったし、謝りもしませんでしたね。

変わりに上司に謝られてもね…。

最後の最後でくたびれ果てました。

その他のKLMのスタッフは、CAもグランドホステスも感じが凄くよかっただけに本当に残念。。。

旅の最後がそんながっかり、だったんですけど、帰りの飛行機では飲めますからね!(行きは勿論禁酒)

約7時間のフライト中、ビールやらワインを飲み、機嫌はNYに着くまでにはすっかり回復したのでした(笑)

これでオランダ旅行記はおしまい。長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。次回は番外編でyamakoのオランダビール紀行です。(本当に)

それでは。

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オランダ旅行記③うさこちゃんと運河の街、ユトレヒト。

こんにちは。

このオランダ旅行記シリーズ、一旦書き出したら、例のごとく長いですね。しかも興味のない方にはまるで興味の持てないマニアックさ…。

 

そのうちビール飲み出したりしますので、もう少々お付き合いくださいね。

今回の旅程は、

4/7(木)夕刻 JFK発

4/8(金)早朝 スキポール空港着

AM:アムステルダム

PM: デルフト(泊)

4/9(土)ロッテルダム EXPO (泊)

4/10(日)ロッテルダムマラソン(泊)

4/11(月)ユトレヒト(泊)

4/12(火)デン・ボッシュ→スキポール空港→JFK(帰宅)

こんな感じ。

旅行記③は4日目(マラソン翌日)に訪れたユトレヒトのお話です。

マラソン翌日、ロッテルダム中央駅で仲間と分かれ(彼はポーランドに行った)、私はオランダ第4の都市、ユトレヒトへ。

身体にはまだまだマラソンのダメージが残っていて、車中で微睡むも、30分で着いてしまった。。。

ユトレヒトへの滞在は、結構唐突に決めたことで、何故訪れたかといえば、翌12日にベルギー国境近くのデン・ボッシュにいくために近くの街に泊まりたかったからです。

私の目的のあるデン・ボッシュでは、現在、世紀の展覧会が開かれているため、宿が圧倒的に足りていないのです。

ユトレヒトからは大体20分くらいだったかな。。。

ユトレヒトといえば、、、

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うさこちゃん!ミッフィー!!

そう、こちらユトレヒトはミッフィーの作者ディック・ブルーナさん在住の街。(ご高齢ではありますが、ブルーナさんはご健在です)

このミッフィーの街、ところどころに可愛らしいうさこちゃんを見つけることが出来るんです。

☆ミッフィー広場

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オランダ語では“ナインチェ”(小さなうさぎ)と呼ばれているそう。

ちなみにうさこちゃんは和名、ミッフィーが英名です。

☆ミッフィー信号

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世界でただひとつのミッフィー信号です。間違いなく世界一可愛い信号機でしょう!

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さらに横断歩道はレインボー。

なんでもこちらの信号はブルーナ氏の息子さんがプロデュースされたそうで。

可愛くて嬉しくて、無意味に何度も行ったり来たりしてしまいました(笑)

☆テオ ブロム洋菓子店

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こちらはブルーナさん行きつけのお菓子屋さん。ミッフィーのバタークッキーとチョコレートを購入することができます。

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自宅に買ったお土産。こちらのバタークッキーはブルーナさんのお気に入りだそうで、オフィシャルにイラストの使用を認められているんでしょうね。

お店は地元の素朴なお菓子屋さんといった体で、クッキーは大変美味しかったです。

あんまり可愛いから、小さなお嬢さんのいるラン仲間のうちにもひと箱買って帰りました。

子供の頃からうさこちゃんやしろくまちゃんの絵本が大好きだったけれど、まさか30半ばにして、その故郷を訪れることになろうとは。。。

ミッフィーグッズ欲しさに、フジパン本仕込みばかり食べていたこともあったっけ。。。

さて、ユトレヒトでの宿はB&B(bed and breakfast)に取りました。

ユトレヒト中央駅からは少々歩きましたが、その道中も可愛らしい街並みを楽しみつつ、、、

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ユトレヒトは古い運河の街。背の高い建物は街のプライドであるドム塔です。

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ねこちゃん。

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なにやら製作中。

だいたい駅から15分くらいでしょうか。宿に到着しました。こちら。

☆Bed & Breakfast -aan de Singel van Utrecht 

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旧運河沿いに建つ御宅の一室が今夜の寝床です。

オーナーにお会いして初めて分かりましたが、こちらのB&Bは1日1組のみ。客室は1室だけ。

部屋も広々としていて、シャワー室、簡易キッチンまでついて、とっても素敵。

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直前に適当に探して、予約した割に当たりでした。

オーナーは生まれてこのかた、ユトレヒトを出たことのない生粋のユトレヒトっ子。

事前にメッセージのやり取りをして、私がマラソンのためにNYからやってくる事を知っていましたから、その辺りの雑談を少々して、その他、朝ごはんのリクエストをきいてくれます。

☆翌朝、彼が運んでくれた朝ごはん

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オレンジジュースは搾りたて。クロワッサンはサクサク、付けてくれた板チョコをサンドしてこれが美味。

コーヒーは部屋に備え付けのNespressoで自由にいただけました。

朝食時間はリクエストをきいてもらえます。(私は朝早すぎて驚かれましたが)

そして、私の旅の目的地がデン・ボッシュで、ユトレヒトには何となく泊まりに来ただけだと知ると、心底不満げな顔(笑)

ユトレヒトにも素晴らしいミュージアムがあるよ!

と熱弁を振るわれましたが、うん、月曜日はどちらもおやすみなのでね。。。

宿泊日はちょうど奥様の誕生日だったらしく、夜はホームパーティーをするから一緒にどう?とお誘いいただきましたけど、私は未だフルマラソンの疲れを引きずっていましたから、丁重にお断りしました。

この辺りの距離感がB&Bの良さなのかもしれませんね。結構、構われる(笑)

マラソン後じゃなければ、こんなひとり旅の時にはホテルよりも楽しいかもしれない。

こちらの宿、総じて素晴らしかったです。難点といえば、部屋が道路に面した一階なので、少々往来の音が気になるくらいでしょうか。ベッドは部屋の奥に配置されていますので、私には何の問題もありませんでした。

今回の旅は、食事はともかく宿は全て当たりでしたね。

旅により、失敗もあったりするけれど、つまるところ、行ってみないと分からない。うん、まさにそれが旅です。

ユトレヒトではとにかくのんびり、レースの疲れを癒そうと考えていました。

カフェでぼんやりビールを飲んだり、散歩しながらミッフィー巡りをしたり、あとは運河クルーズの船にも乗ってみました。

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私が乗船したのは、17:00〜の最終回。船長は見目麗しい女性でした。制服姿が凛々しい。

ユトレヒトは、アスムステルダム、ロッテルダム、デン・ハーグに続くオランダ第4の都市で、中世から大変に栄えた街です。

運河沿いのレストランやカフェが名物で、水辺からあんなに近いところにはあるのはユトレヒトならではだとか。

船は運河沿いのカフェやショップ、住宅などの中を進んでいきます。

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水上交通が盛んだった頃、これらのスペースは主に倉庫だったそうです。

現在は前述のように、飲食店やアトリエ、住宅として使用されていて、ゴミの収集も水上、船からやってくるそう。朝にはそんな光景も見ることができるとのこと。

街のシンボルドム塔が見えてきました。

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オランダらしい昔ながらの街並み。

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船の天井がぶつかりそうなアーチをくぐって、街の中心部から徐々に離れていきます。

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時刻は夕方5時過ぎ。まだまだ明るいですが、太陽が大変に眩しい金色の時間。

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水辺を走る人もちらほら。このランコースは素敵だなぁ。

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カヌーを楽しむ人も。学生かな。ユトレヒトはユトレヒト大学を擁するアカデミックシティでもあります。

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終盤に近づいて、宿泊するB&Bを通り過ぎる。こんな普通の住宅の一室なんです。

1時間、ゆったり船に揺られて、途中はついついウトウトしちゃいました。この居眠りが気持ちよかった(笑)

船長さん曰く、この最終の時間が1番静かに美しい街の姿を楽しめるそう。私の他は3人しかいませんでした。

船から見上げるユトレヒトの街、素敵でした。

ユトレヒトの晩ですが、地元のBARにでも行こうかな、と思いながらも、やっぱり疲労困憊で、ビールにチーズとハムを買い込み、部屋でそれらを食しつつ、あっさりバタンキューでした。。。

勿体無かった気もするけど、仕方ない。マラソンとグルメ旅行は両立しないな、と思ったのでした。。。

 

オランダ旅行記④デン・ボッシュに続く。

オランダ旅行記②フェルメールの街Delftへ“デルフトの眺望”の面影を求めて。

こんにちは。

今日はオランダ旅行記②です。アムステルダムでゴッホを見た後は、フェルメールの街デルフトに向かいました。

アムステルダムからは直行もありますが、私はデン・ハーグまで行き、乗り換えてまた15分ほど電車に乗っています。

◆1日目午後

1時過ぎにデルフトに到着しました。

☆デルフト駅

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近代的な駅舎はこの1年くらいに出来たもののはず。

1年半前に訪れた時にはまだ古い駅舎でしたから。

到着日にはいませんでしたが、翌日土曜にデルフトを立つ際には、フェルメール娘たちが旅行客をお出迎えしていました。

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右は『真珠の耳飾りの少女』のコスプレだよね。なかなかの美人さんで似合っていました。旅行者にはチューリップ?のタネをプレゼント!

このデルフトには1年半ぶり、2回目の訪問です。その時には宿はアムステルダムにとっていたのですが、あまりに可愛らしいデルフトの町に一目惚れ。

夕暮れ、日が沈むギリギリまで、フェルメールの『デルフトの眺望』の面影残る東門に佇んでいたのです。

次は絶対に一泊したいと熱望していたのでした。

ロッテルダムマラソンにエントリーし、オランダの地図を開いた私はびっくり。なんとロッテルダムとデルフトは目と鼻の先、電車でたったの15分ではないですか!

これはもう泊まるしかないですよ。デルフトで一泊するしかないですよ。ロッテルダムにはまだ行けねーな。

駅から宿まで歩いていくだけで、もう胸がときめく素敵な町なのです。

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町中に張り巡らされた運河。奥に見えるのは、フェルメールのお墓もある旧教会です。

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※『小路』国立美術館@アムステルダム所蔵

今回はこじんまりとした可愛らしいプチホテルに部屋をとりました。

その名もHotel Johannes Vermeer!

homepage - Hotel Johannes Vermeer in het centrum van Delft

葉巻工場を改装しフェルメールをコンセプトとしているホテルです。

…わたしのフェルメール好きもここまでくると大したものでしょう?本当によくやるよ(笑)

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こじんまりとして可愛いお部屋。部屋名にフェルメールの作品名がそれぞれつけられていて、私の部屋は『兵士と笑う女』。我がNY、フリックコレクション所蔵の1枚です。

NYからやってきた私にNYにある1枚の部屋を当てるなんて分かってる!

部屋は3階の屋根裏のとんがりの部分ですね。窓から町並み、オレンジのレンガが続いているのがよく見えました。

子供の頃は、ハウス名作劇場とかに出てくるヨーロッパのこんな屋根裏のお部屋に憧れていたこともあったなぁ。(うっとり)今や、ビールばかり飲んでいる単なる酒飲みですが、昔は夢見る文学少女だったんです。(ホントです)

難点といえば、これ、エレベーターのない3階で、しかも階段が超急…。

高いホテルではないので、スーツケースも自分で運ばなければならないし、階段から転げ落ちやしないか冷や冷やでした。

マラソン前に寄り道したデルフトで、階段から落ちたりしたら洒落にならないし。。。

ダイニングルームも勿論フェルメール尽くしです。

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地元Delft Breweryのビアラベルも勿論こちら。

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もう禁酒中なので、お酒はのめません。。。

うぅ…、是非ともテイスティングしたい、Breweryがあるなんて知らなかった…。

危うく禁を犯しそうになるも、すんでのところで踏みとどまります。

…ですが、ビール大好きyamakoがタダで帰ってくるわけない。地元の酒屋に行って、店のお兄さんに根掘り葉掘りきいて、お土産に購入してきましたよ。こういう時だけ、英語が上手くなる(笑)

なんでも地元の美味しい水を使って、味の評判も上々なんですって。

さて、街は古い運河が張り巡らされ、その中心には市庁舎と新教会が向かい建つマルクト広場があります。

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この素敵な広場のカフェでは皆、ビールやらワインをお楽しみ中。。。うぅ…、まだ日が高いうちから…。働け!働けよ!

自分の飲酒習慣をまるっと棚にあげ、悪態をつく私。まあ、金曜日だし、観光客でしょうしね…。私は寂しくガス入りの水をいただきました…。

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こちら新教会の鐘楼は108.75mもあり、365段の階段を登ればハーグやロッテルダムまで見渡せるそう。

でもね、自重しました。。。

脚を使ったらダメ!ああ、なんて不自由なんだ、もう〜。

カリヨンが奏でる美しい音色は私のホテルからも聞くことが出来ました。本当に素敵な音色でした。

日が落ちて、暗くなった町もまた魅力的です。

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こちらは旧教会です。

その夜は時差ぼけもありぐっすりと安眠し、翌朝6時、私は張り切って早起きをしました。

そう、朝ランするんです(キラーン☆)

お前はNYCMの前日に8kmもセントラルパークを走り、本番でへたったことを忘れたのか…いや、忘れてないです…。

朝ラン…というか、朝ウォーキング?歩きも入れたら大丈夫でしょ(笑)

まずは、前回美しい風景に時を忘れた町外れの東門まで。

この日の日の出は7:00過ぎで走り始めた時、まだ町はようやく目覚め始めたばかりでした。

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東門が見えてきました。

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前回は夕暮れ時に訪れたけれど、明けたばかりの静けさも素敵。誰もいない、私の独り占めでした。

そして、東門に背を向け、駅の方角に向かって再び走ります。

目指したのは『デルフトの眺望』が描かれた場所。画家がその1枚を描くために佇んだであろう、その場所に私も立ちたいのです。

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この辺りです。デルフト駅を出て、左手に歩いた運河沿い。

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だんだん明るくなってきました。

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今や同じ建物など皆無ですし、絵が風景そのものだったかどうかもわかりません。

欲を言えば、絵にも描かれたオランダ特有の雲が出ていたらよかったのだけど。。。

こちらが『デルフトの眺望』マウリッツハイス@デン・ハーグ所蔵

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描いた季節は一体いつなんだろう?何時くらいの風景なんだろう?

朝の静寂のなか、かの作品に思いを馳せます。

結局、ちょっと走っちゃいましたけど、大満足の朝ランでした。だいたい歩きも入れて40分くらいかな。

ホテルに戻り朝食を食べようとしましたが、お達者倶楽部(笑)の団体がお食事中でしたので、混雑を避けて先にシャワー。その後の朝食になりました。

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ハムもチーズも美味しかったです。コーヒーも私のために入れて運んでくれましたし。

大して高い宿ではありませんが、居心地よく、ホスピタリティもあり、朝食もよかったので大満足。

そしてその後、電車に乗り、決戦の地、ロッテルダムに向かったのでした。

デルフト、やはり大好きな町です。アムステルダムなどの大都市に宿を取るより比較的料金も安価(デルフトに限らずマイナーな町の方が)ですし、やはり宿泊してこそ、たっぷりとこの雰囲気ある町を楽しめるので、是非一泊されることをオススメします。

私もまた訪れたい町のひとつです。

オランダ旅行記③へ続く。

オランダ旅行記①オランダにやって来た!yamako、Van Goho Museum@アムステルダムを訪れる。

こんにちは。

今回からロッテルダムマラソン前後に立ち寄ったオランダの各都市旅行記を書いていきたいと思います。

…ホント思うんですけど、マラソンとグルメは両立しないですね(笑)

レース前は当然禁酒でしょ。で、レース後は内臓にダメージ受けていて実力を発揮できないでしょ。。。(まあ、ビール1Lくらい飲みましたけど

今回は当初の予定ではロッテルダムの他に、ベルギーに行くつもりでした(ビール飲みに)。ですが、ご存知のようにテロが発生して、知人からも国内が不安定との話があり、オランダの地方都市を訪ねるプランに変更しました。

オランダは、2014年秋にアムステルダム、デン・ハーグ、デルフトを訪れていて、今回は2度目。

前回はフェルメールを巡る旅行でした。

画家の生まれた国オランダには、アムステルダムの国立美術館に4枚、女王の住むデン・ハーグのマウリッツハイスに3枚、計7枚の作品があるのです。

そして、画家が産まれ、生涯を暮らしたデルフトですね。

オランダは鉄道が発達しており、玄関口であるスキポール空港からどの都市も割と短い時間での移動が可能です。国も小さいですし。

私は電車の旅が好きなので、その移動もなかなか楽しいものでした。

★1日目(マラソン2日前)

前日夕方JFKからKLM(ロイヤルダッチエアライン)に乗り、スキポール空港に着いたのが朝の7時。

ランの先輩方からは、レース前に遊びすぎて脚を疲れさせないように!との忠告をいただいていたので、この日はアムステルダムでゴッホ美術館だけを鑑賞し、宿をとっていたデルフトにとっとと移動することに。

☆アムステルダム中央駅

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こちらに降りたつのは2度目。この駅舎は東京駅のモデルとなった建物です。どことなく似ているような。

アムステルダムといえば、合法ドラッグとSEXの街。葉っぱと売春ね。個々の自由を重んじる大人の街と言ったら聞こえが良いけれど、駅前周辺にはかの有名な“飾り窓の部屋”があり、タバコと変な葉っぱの匂いがどことなーく漂っています。

そしてビールは判を押したようにハイネケン。…だから、私はあんまりハイネケンが好きじゃないんだ…。

とりあえずトラムに乗り、ゴッホ美術館を目指します。

☆Van Gogh Museum

www.vangoghmuseum.nl

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国立美術館側に建つこちらの美術館は黒川紀章による設計。

世界の“KUROKAWA”!!

六本木の新国立美術館も彼の作ですけど、初めて見た時、宇宙戦艦ヤマトかよ、、、って思いましたね。こちらは洗練されていてかつまとも(笑)

晩年は選挙出ちゃったり、奇妙キテレツなおっさん、みたいになってしまっていたけれど、こうして海外の美術館が彼の作品であるのを見ると世界に認められた才能なのよね。私は建築のことは分からんが。

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館内の展示ゾーンは撮影禁止なので、絵の写真はないのです。

新しい美術館だからなのか、展示は物凄く分かりやすく時間軸に合わせて体系立てられており、ゴッホという画家を理解できるようになっています。

1階の肖像画から始まり、下のフロアから順に彼の作品と人生を追っていく構成。

有料のオーディオガイドも唯の作品解説にとどまらず、弟テオとの間の手紙に綴られた、その作品を製作した際のゴッホの心境が読み上げられたり。お借りになることを強くオススメします。(日本語あり)

前回、隣の国立美術館までやってきていながら、ゴッホを見ないで帰ったのから分かるように、私は特にゴッホが好きなわけではないんです(汗)

あの筆圧、タッチ、色使い、、、なんだか物凄い念がこもっていそうで、見るとエネルギーを吸い込まれそうな。。。

生涯初めてのゴッホは、新宿の安田火災海上ビル(現:損保ジャパンビル)で見た“ひまわり”。隣にゴーギャンの絵も並んでいて、2枚で念を放ちまくっていた記憶があります。そしてその後ぐったりと疲れてしまった。。。

こちらのVan Goho Museumは所蔵作品、ゴッホのものだけで数百点。

…私、無事に帰れるかな…、マラソン前に生気を吸い取られるのでは…。

その晩年は精神を病み、療養しながら作品を描いたゴッホですが、ひとつ誤解していたのは、あの色使い、激しいタッチが精神錯乱によるものではないということ。

ゴッホは病みながらも体調良く気分穏やかな時にだけ作品に向かっていたんだそうです。(オーディオ解説より)

こちら、“花咲くアーモンドの枝”という1枚。

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※画像は何処からか拾ってきました。

最大の理解者である弟テオに初めての赤ちゃんが誕生したお祝いに描いたそうです。夫妻の寝室に飾ってもらうように。

館内で1番好きだなと思った1枚、柔らかな喜びに満ちている、そんなpeacefulな作品。

こちらも良かった。

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“黄色い家”

プロバンスの街アルルに、ゴッホが理想を夢見て借りた家。理想とは画家たちと共同生活を送りながら、製作活動を行うことだったのだけれど、それが叶うことはなく。

唯一人、移り住んだゴーギャンとも衝撃的な決別事件を引き起こしてしまう。

この絵はゴッホの理想と希望を描いたものなんですって。黄色の輝きと対比するような、結末を知る身としては切ない…。

そして、今年の夏はプロバンスに行こうかしら、とぼんやり思ったり。

開館と同時に入って、ハイライトを中心に1時間半くらいの滞在でしたが、凄くよかったです。

うん、ラン仲間のOさんが、奥様と出かけて、ひまわりのiPhoneケースを買っちゃった気持ちが分かるなぁ。

外に出て、少し歩くと、

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国立美術館!

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有名な“I am sterdam”はこちらにあります。皆、写真を取りまくりでした。

あー、ここまで来ているのに、フェルメールに会わないとは…。

うしろ髪ひかれる思いでしたが、

私はマラソンに来たんだよ。しかもサブ4狙い。

キッパリ諦めました。エライぞ、私。

ちなみにこの美術館の正面は歩行者、自転車、自動車が通れる道路が通っていて、アムステルダムマラソンではこちらを走るみたいですよ。

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チューリップとカモ。

こんなに綺麗に咲いていましたが、この到着日は寒くて寒くて、小雨もパラついて、レース日の天候に不安を覚えていました。

この後、鉄道に乗り、デルフトへ移動です。

旅行記②へ続く。

 

サブ4達成に寄せて「私がブログを書く理由」

今週のお題「私がブログを書く理由」

こんにちは。

長々、ロッテルダムマラソン完走記を読んでいただき、ありがとうございます。

そして、ブログ開設から1年5ヶ月、ついに念願のサブ4を達成することが出来ました。

このブログ『Sub4に挑む日々in NY』も今日確認してみたところ、270記事も書いていて、飽きっぽい性分の自分にしては、、、と改めて驚いています。

ブログ開設当時の私のPBは、2014年NYCMの4:39:38で、サブ4は目標というよりも憧れだったなぁ、と思います。

NYでラン仲間と多数知り合い、刺激を受け出した頃のことです。

そして、NYの日本人ランナーは皆、速い。私の所属するランニングクラブでも、今やサブ4なんて当たり前、女性でもサブ3.5を狙う位置につけているメンバーが多数いますし、先日のボストンマラソンにも沢山のメンバーが出場を果たしました。

「あくまで楽しくfan runで」と言っているメンバーを除けば、私が最後までサブ4出来ずに残っていた人間です(笑)

めきめき実力を付け、PB更新を連発するラン仲間を見て、

かっこいいなぁ、すごいなぁ。。。

心底憧れていました。実力も努力も伴わないのに、漠然とサブ4したい、と考え始めていました。

きっとこのままではサブ4なんて絶対に出来ない、何かを変えていかないと。。。

そういう気持ちから、ブログを始めたんだと思います。

ランナーのランの記録ですから、jog noteでもよかったんですけどね、、、周りも結構やっているようでしたから、練習内容を公表したりするのは、恥ずかしかったんですよ。皆、私からしたらスーパーマンとスーパーウーマンばかりですもん。

その他、期間限定のニューヨーク生活やその風景を残しておきたいな、という気持ちもありました。

結論から言って、ブログを始めて本当に良かった。間違いなく私がサブ4達成できた要因の一つです。

良かったことを思いつくまま、あげてみると、

①目標がハッキリしたこと。

ブログタイトルにしましたので、もはや挑戦するしかなくなりました。そのために何をしたら良いか考えるようになったんですよね。練習しかりターゲットレースとタイムしかり。

そして、私のサブ4挑戦1回目のベルリン、敢え無く失敗しています。。。

もうあのまま、ブログをほっぽり出してトンズラしてもよかったんですけど、、、もはや意地もあり、

サブ4出来るまでやめない。マラソンもブログも。

という心境でした。

②はてなランニング仲間が出来たこと!(最近ははてな以外からもですね)

リアルなラン友の他に、ブログを通じた仲間が出来ました。私の場合、ご飯ネタや得意(笑)のビールネタもありますので、走る方だけではないのですが、ランニングしない方にも応援していただいていたのは嬉しかったなぁ。。。

皆さんの活動内容やレースレポートはとても参考になったし、ランニングを愛する人間として、皆さんのブログを読み物として楽しんでいました。

そして、時にはリアルな仲間には言えない心の内を綴ることもありましたし、皆さんへのコメントにも素直な気持ちを書いていた気がします。これはこの1年半弱、大きな拠り所でした。

はてなの特徴なのか、走る人に悪い人がいないのか、開設からコメント等で嫌なことを言われたこともありません。(ブログには誹謗中傷が付き物と聞いていたので、開始当初は怯えていました。。。)

③自分を振り返る習慣が出来たこと。

ブログを書くことで、イコール自分を振り返る習慣が出来たことも大きい。

特に私は大きなレース後に毎度完走記を書いていましたから、その都度、レース冒頭からゴールまで詳細に回術していました。じゃないとあれ、書けませんからね。

内容的に面白おかしく、チャカして書いてるところもありますが、振り返ることって大事ですよね。そのまま触れずに忘却の彼方にやってしまいたいこともあったんですけど(笑)

やっぱり『PLAN・DO・SEE』って、実力の向上には欠かせません。これはスポーツに限ったことじゃないですけどね。ブログのおかげで、“PLAN”と“SEE”がきちんと出来たのだと思います。

 

ロッテルダムマラソンから早くも2週間が過ぎました。

未だに、自分がサブ4出来たことが信じられません。

昨日も書きましたけど、本当に私みたいなへなちょこランナーがサブ4したなんて、本人が1番信じられないよ!(笑)

私なんて、

万年体育3でしたし、

学生時代の部活は理科部でポインセチアを育ててましたし、

皆さんご存知の通り、ビール大好きだし、、、

ホントよくもまあ、無謀な目標を抱いて突っ走ったもんです(笑)竹槍で戦車に突っ込んだようなもの!!

皆様の応援と励ましがあってのことです。改めて御礼申し上げます。

それにしても、ブログっていいもんですね。私がたまたま恵まれただけのことかもしれませんが、見知らぬ世界中の人と繋がって、こんなに素敵な交流を持てるのですから。自分の知らない誰かの日常を体験させてもらえるのも楽しいことです。

そしてなにより、、、

私は夢が叶いました。

この『Sub4に挑む日々in NY』ですが、サブ4達成につき、タイトルを変えないの?との声もありました。

のこりのNY生活中はこのままで行こうと思います。

2012年からのNY生活で、他にもいろいろありましたが、その中心はやはり、サブ4に挑戦して奮闘した日々だと思うからです。私の心に燦々輝く勲章です。

書いてる人間が、へなちょこにつき、弱音を吐いたり、ビール飲んでサボッたりする当ブログですが、今後ともお付き合いいただけましたら幸いです。

NY在住へなちょこランナーyamako

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お友達にお祝いしていただきました!皆、ありがとう♡

 

 

Rotterdam Marathon完走記④ゴールへ。You'll Never Walk Alone!

こんにちは。

昨日、シカゴマラソンが当たって、嬉しさのあまり小躍りしていましたが…なんか周りが全員当選しているっぽい(笑)まあ、いいや。

しかし、慌ててホテルを確保しようとしたんですけど、スタートゴールの公園周りは高ーい!!500ドル超って誰が泊まるのか。。。マラソンってそんなに高額所得者のスポーツ?

NY⇆シカゴの飛行機の方が安いです。。。アメリカの国内線は割にお値ごろなので。

友人が泊まっていたボストンの800ドルじゃないですけど、私的に、お財布がかなりイタイ…。一応、一部屋は押さえたのでこれから気長に条件の良い宿(安い)のキャンセル待ちをしたいと思います。

さて、今日はロッテルダムマラソン完走記④です。

 

どこからともなく聞こえてきた歌声に下を向いていた顔をあげると、なんと沿道の応援が歌っているではありませんか!

り、Lee Towers…じゃない、地元の人たちが歌ってる!

When you walk through a storm
(嵐に出会った時は)
Hold your head up high
(前を向いて行こう)
And don't be afraid of the dark.
(暗闇を恐れてはいけない)

At the end of the storm
(嵐の向こうには)
There's a golden sky
(青空が待っている)
And the sweet, silver song of a lark.
(雲雀が優しく歌ってる)

Walk on through the wind
(風の中を行こう)
Walk on through the rain
(雨の中を行こう)
Though your dreams be tossed and blown.
(たとえ夢破れようとも)

Walk on, walk on
(歩こう 歩き続けよう)
with hope in your hearts
(希望を胸に)
And you'll never walk alone
(そうさ 一人じゃない)
you'll never walk alone.
(一人じゃない)

 

この土壇場にきて、スタートで聞いた“You'll never walk alone”。

…もうなんか涙出てきた…。

そうだ、あとたったの3km弱。キロ6で走ったって間に合う。苦しいのはあと15分ちょい、もう一度、気持ちを強く持つんだ。

私が計測マットを踏むたび、仲間が見てる。冒頭から不調でお話にならないレースだったならともかく、この40km近くまで積み上げて、挙げ句、

脚が痛かったんで、サブ4出来ませんでした。。。

それはない。もしそんなことになったら、送り出してくれた仲間のとこに帰れないよ。会わせる顔がないもの。

また走り出す。心なしか、歌声が背中を押してくれてる気がする。自分の走りが加速し出したのを感じる。

40km地点 5:39/km

周りの応援が大きくなり、ロッテルダム特有の近代建築が見えてくる。でももう前以外見る余裕はなし。

41km地点 6:02/km

また少しペースが落ちる。

頑張れ、私。周りには抜かされてもいい、でも自分にだけは負けるな。粘る、最後まで粘る。

残り1kmを超えて、コーナーを曲がり、ついにロッテルダムのメインストリートへ。ここからゴールまで残り数百m。

沿道とコースが触れてしまいそうなほど近い。爆音のような歓声が響く中、ひた走る。

脚は…痛い。なんかもう引きちぎれそう。いや、本気でちぎれるときはちぎれるだろ、何ならちぎれてみろ。

沿道から、yamako!yamako!と大歓声が飛ぶ。

…アレ、皆、何で私の名前知ってるの?…でももうそんなことはどうでもいいや…。

ゴールゲートが見えてくる。そして、この辺りから不思議な感覚を経験する。丸でゴールに引き込まれていくような加速。

もうガーミンは見れていない。

最後のラップ、5:16/km

飛び込む、

ゴールに飛び込んでFinish!!

ガーミンを恐る恐るみると、3時間58分。

あ、なんかサブ4出来たっぽい…。

あー、サブ4だ!!

その後、ゴール直後は放心してしまって、立ち竦んでしまっていました。もう魂が抜けた。。。

余りに動かなかったからなのか、係りのおじさまたちがやってきて、

大丈夫?気分悪いの??メディカルいく?

と尋ねてくれるも、もはや言葉が出て来ず、出たのは涙。はらはらと目から零れ落ちる。

おじさまたち、『どっか痛いの?苦しいの?』と益々心配してくれて、ストレッチャーまで持って来てくれたけれど、ようやく、一言呟く。

I'm fine...、Thank you. なんかほんとにありがとう。

ランナーの波のなか、少し歩いて、お水を貰って、ブロックに腰を下ろす。そして見上げた空は青かったなぁ。ホントに綺麗なスカイブルーでした。

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そうこうしているうちに、目の前を一緒にNYからやってきたKくんが通ってあっさりと再会することが出来ました。

泣いたのは内緒。もう汗だか涙だか、という顔になってるから分からんでしょ。

照れもあり、

私、サブ4だったよ!やった!

と彼におどけて体当たりしてみる。向こうも42.195km走ってきた後なのにごめんなさい。でも大男だから問題ないよね。

自分も疲れてるだろうに、

ホント!yamakoさん、やったじゃん。よかったねー!!

と目をキラキラさせて喜んでくれた。優しい人です。一緒にロッテルダムにこられてよかったよ。

2人、またランナーの波を歩いてく。ボランティアから一輪の薔薇の花をいただく。

そして、ここでサプライズが、

Kettiさん!

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私が青。横の彼女、kettiさんは2年前、NYに一夏遊びにいらしていて、知りあったランナーで、オランダ在住の日本人です。

ゴール前で会う約束はおろか、私がロッテルダムを走ることも知らせていなかったのに会えてしまった。

これもサブ4で走り切ったご褒美か。Kettiさん、サブ4くらいだもんなー。

なんだー、来てるんなら連絡してくれたら良かったのに!おらんだーず(在オランダ日本人の走友会)の打ち上げもあるのに!

私がオランダにまで走りにきたことを、とっても驚かれていたけれど、私がロッテルダムマラソンを知ったのはこのKettiさんからなんですよ。

サブ4したすぐ後だっただけに、何だかミラクルという感じで、嬉しかったなぁ。。。胸がいっぱいでした。

リザルトです。

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歳がバレますな(笑)私、35です。

ホント、良くやったよ〜。私、良くやった!

一体、ゴールから私を引っ張ったものは何だったのだろうか。

ロッテルダムの声援?

ニューヨークの夫や仲間?

それともこのブログの読者の方々か。

何にしても私1人でサブ4出来たわけないと心の底から皆様に感謝しております。

そう、

You'll Never Walk Alone!

 

完走後記に少しだけ続きます。

 

 

 

 

 

 

2016 Bank of America Chicago Marathon 当選しました!

こんにちは。

今日は今朝からご機嫌です。何故って?

こちら。

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今年のシカゴマラソン、当たりました〜!!やったね!

これで、NY、ベルリンに続き、3つ目のワールドマラソンメジャーズを走ることが決定!

夫の会社よ、何が何でも10月9日以前に帰任命令を出すなよ〜。。。

今年のNYCMは権利を放棄していますので、今年の秋のメインはシカゴマラソンに決定ですね。そして、わたしのアメリカ生活のフィナーレになると思われます。

それにしても、何と絶妙なタイミングでしょう。月曜日のボストンでランナー魂(なんじゃそりゃ)に火がぶおっと点いた、そのところに、この吉報ですよ!

あー、もうこれは、アメリカにいる間は一生懸命走りなさいってことだな、

と勝手に天の意向を解釈しておきました。

これでシカゴを完走すれば、WMMはあと半分ですね。当たらない東京、ロンドンとBQのボストン。どこを1番最初に攻略できるのかな。。。

あー、現金なものです。ボストンに行く前はもうガチンコレースは嫌だと思っていた(今も少しは)し、シカゴという街にあまり興味を持てなかったんですよね。

だからむしろ外れて、10月にお遊びでフランスのボーヌマラソンかシャンパーニュマラソン(いずれもハーフ)に行きたい、と思っていたのにね。

兎にも角にも、秋のメインレースが決まりました。

2016年秋、yamakoの勝負は、10/9 シカゴマラソン!


さて、今日は速報しちゃって、写真がないので、我がLICの平和な午後をお楽しみください。

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私の住むアパートの下がイーストリバー沿いに公園になっていて、散歩するのが気持ちいいです。

野外ビールが美味しい季節がやってきました。

それでは。