Chicago Marathon完走記③晴天のシカゴの空を仰いで。
こんにちは。
シカゴマラソン完走記③です。すみません、ちょっと間が空いてしまって。。。
…まあ、既に完走タイムを報告してますので、内容は皆さん、お察しのことと思います…。
ホント、嬉々として書き残したい内容でもないんですけど。やっぱり記録として残しときます。。。
ハーフ地点を過ぎ、先ず変調をきたし始めたのが胃。胃袋でした。
なんだかムカムカしたものが込み上げてくる。。。
私は割とナイーブな胃袋の持ち主で(あんなに酒飲みなわりに)、レースでも2回に1回は胃のトラブルで撃沈しているのです。
昨年からのレースだと、
いぶすき菜の花◎、ニュージャージー×、ベルリン×、ニューヨーク◯、LA◎、ロッテルダム△
みたいな感じ。(ニューヨークは胃腸以前の問題で失速したけど)
疲労やストレスが先ず胃にくるタイプなんです。
胃がダメになると、困るのが補給ですね。そして脚にもじわじわ影響がやってくる…。
暫くは「それは気のせい」と、ハーフ手前で見つけた日本人らしき(大体、cw-xのタイツ履いてるから分かりやすい)おじいちゃまランナーをペーサーに何とかペースをキープし続けていました。
このおじいちゃま、上半身が全くブレなくて、本当にいい走りだったんですよ。水も自前のボトルを手にはめててね、給水ステーションでもペース崩れないし。
…が、突然、25km地点で立ち止まってしまった!!ちょ、ちょっと!!
頼りにしていたおじいちゃまに勝手に失恋した私…。
遂にはスタートからずっと先行してきた4:00のペーサーに追いつかれてしまいました。これが大体28km地点あたり。
1kmくらいは付いていこうと粘るも、速い、ペースが速い…。
ちょっとちょっと、ペーサー、飛ばしすぎなんじゃないの??
しかし手元のGARMINは正しく5:40/kmを表示していました。
…そう、私が失速していただけ。ペーサーは正しく正確でした。
それにしてもペーサーに置いていかれるというのは何というダメージなんでしょう。
もう、精神的にもがっくり、もちろん身体もぐったり。各種糸が切れたというやつですね。
30kmを超え、ここで私はレースを諦めてしまいました。諦めてファンランにシフトチェンジです。
先ず、補給と給水をと、給水ステーションで脚を止めて、歩きながらゲータレードと水を飲み、携帯していたジェルをちょっとずつ口に含みます。
そして再び走り出すも、ペースはガクッと6:00〜6:15/kmまで落とす。
これを給水ステーション毎3回繰り返して、ようやくなんとかゴールまで走れるかなー、という感じになったと思います。
またシカゴマラソン、コース前半の華やかさは何処へやら、後半は地味というか、見所がないというか…
唯一の盛り上がりは、22mileのChinatownでしょうか。
巨大な中華街の門を爆音でなる音楽の中、走り抜けるのです。
もっと具合悪そうに写っているかと思いましたが、この辺りはちょっと歩いて休憩したのと、たっぷりの給水が効いて、割と元気な感じで走っていますね。まあ、6:30/kmじゃあね…。そりゃ、体は楽でしょう(笑)
このあとはもう歩かないで、ゴールまで走りたいところ。そして喉が渇いて渇いて仕方なかった。
23mileあたりだったと思うけれど、施設エイドから差し出された紙コップ。
気が効くな〜、ありがたい、水が飲みたかったんだよ〜。
近づいて手を伸ばすと、なんとビール!(忘れもしない、samual adamsのオクトバーフェスト。銘柄まで覚えてる)
いやいや、まだそれはいいんで…。
でも立ち止まって、腰に手をあて、一気に煽っているおじさんもいましたね。。。
さて、23mile以降、Michigan Aveに入ると後は一直線です。
徐々に厚みを増していく応援を受けながら、ゴールに向かってひた走ります。
あー、終わる。もう終わってしまう。マラソンが、私のアメリカ生活が。。。
あの終盤の、永遠にゴールがやってこない感って一体なんなんでしょうね。
キツイ、やっぱり今日もマラソンは辛くて大変なんだけれど、どこかで終わって欲しくない気持ちも。
このレースが終わってしまったら、もういられないんだ。。。
公園に入って、一瞬だけレース中、唯一の登りがあり、それを登ったら、最後の直線。…ゴール!4:14:10。
あー、今日のシカゴはなんてよい天気なんだろう。青いなぁ、空が青い。
シカゴはボランティアの皆さんも素晴らしかったです。笑顔が皆さん、眩しくて元気を貰いました。
ゴール後は、お水、プロテインシェイク、りんごにバナナ、、、次々に手渡され、次に現れたのは、
ビールの給水(笑)
さすがのビアクィーン(笑)yamakoも、ゴール直後はちびりちびりと舐めるようにしか飲めませんでした。
ゴール後は、仲間うちの集合場所になっていたpost race party会場へ。
私の仲間は速い人ばかりなので、皆既に集まっていて、芝の上、寛いでいました。
満足のいく記録の出た人、突っ込んで玉砕した人…悲喜こもごもでしたが、皆よい顔をしていました。
…私もようやく腰を下ろして、本格的にビールをいただきます。
苦いな…今日のビールは苦い…。
これから帰国を控えて、しかも体調不良の身です。無理しなかったのは大人の判断で、間違っていなかったんですけどね…。
ランナー的にはダメでしょう。ホントにダメでしたね。
フラット、高速レースのシカゴはやっぱり勝負しに行くべき。
色んな言い訳を考えて、全力を振り絞らなかったこと、後からじわじわと後悔と悔しさがが込み上げてきました。
シカゴマラソン、WMMに相応しい素晴らしい大会でした。
スタートゴールが一緒で、ストレスフリー、ゴール後に芝でピクニックと、ベルリンマラソンと似ているかな。(コースはベルリンの方が飽きない)
兎にも角にもWMMは3レース目、これで折り返しとなりました。残るは東京、ボストン、ロンドン!ははは、いつ走れることでしょうね。
このシカゴには数年ののち、またやってくる予感がしています。東京から走りに行くなら、ニューヨークよりも色々な面で負担が少ないですし。
そのときは、ガチンコで走り、今度こそ、シカゴの空の下、最高の一杯を飲みたいものだと思うのです。
これでシカゴマラソン完走記はおしまいです。長い文章をお読みいただきありがとうございました。
それでは。