sub4に挑む日々 in NY

30代のへなちょこランナーyamakoが、無謀にもsub4に挑戦する日々 in NY

プロヴァンス旅行記④あの色彩が烟る場所へ in St Remy de Provence

こんにちは。

すっかり旅行ブログになっている今日この頃。

そもそも、4月に既にサブ4してるわけですし、最近のはin NYでもなければ、何事かに挑む事もなし…。

うーむ。

完全にタイトルから逸脱していますが、あと旅行記は今回を入れてあと2回書きます。

そうしたら残りの2ヶ月となったニューヨークでの日記に戻る予定です。

アルル泊の一夜が明けて、翌日、アルルからほど近い街、St Remy de Provence(サン レミ ド プロヴァンス、以下サンレミ)に向かって出発します。

そう、画家の足跡を辿る旅はまだ続いているのです。

発狂ののち、自身の希望もあって、ゴッホはアルルからこのサンレミの修道院に移ります。

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当時は療養院(精神病院)として使われていた、サン ポール ド モゾール修道院。

実は、この日、「どうしても次の宿泊街のマルシェに行きたい」と熱望しており、スケジュールがかなり押していたんです。。。

プロヴァンス地方では、街ごとにマルシェが開かれており、その開催曜日はまちまち。旅行中でマルシェを見られるのは今日しかない!という状況でして。

マルシェで買う!と決めて、ハーブもマルセイユ石鹸もプロヴァンスの織物もあえて買っていないのよ〜!!

この修道院が開くのが午前9:30からで、マルシェが終わるのが大体13:00くらい。あまり時間の余裕がないのが辛いところ。むしろこの街自体をスキップしようかとも、、、

そんな愚行を犯さなくて本当に良かった…。

結果、私の1番良かった場所が、この修道院と周りに広がる風景だったから。

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来訪者を迎える、ひまわりを抱えたヴァン・ゴッホ。

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花々が植えられた中庭。

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12世紀ロマネスク様式の中庭廻廊。

マンハッタン北端にあるメトロポリタン美術館別館、クロイスターズを彷彿とさせます。あちらの廻廊もフランスから移設されたものだし。

そして修道院の2階にはゴッホが収容されていた病室が再現されています。(彼は約1年間をこちらで過ごしています。)

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狂気と正気の間を彷徨って、それでもその間に150点もの作品を描いたといいますから。。。

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鉄格子の間から。

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彼が見ていただろう風景が。

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修道院裏の麦畑(刈り取り済)に降りてみます。

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修道院の向こうに広がる糸杉や麦畑、アルピール山。ゴッホが見つめた風景が変わらないままに。

私がゴッホを敬遠していた理由が鮮やかすぎる強い色彩だったのだけれど、、本当に糸杉やオリーブの木はあの深いモスグリーンだったし、小麦はあの黄金色でした。

これはこのサンレミの地に来なければ理解できなかったこと。

このサンレミ時代の代表作が『星月夜』(ニューヨーク、MOMA蔵)。

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修道院のすぐ裏手にはローマ時代の廃墟、グラハム遺跡があり、この作品は遺跡からみたサンレミの街と糸杉を描いたもの。

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小一時間で修道院、遺跡、ゴッホがイーゼルを立てて絵を描いていたオリーブの林を歩いてみたけれど、なんとも言えない気持ちになりましたね。

アルルと同じ、作品の舞台なんだけれど、アルルは南欧の陽気な雰囲気の香る街でそこにゴッホが暮らしたというのに対して、サンレミはただ修道院と風景があるだけ。。。

マルシェなんてどうでもよかったから、半日くらい、風景のなかにただ居たら良かった、と今更に思います。

あの粗末なベッドだけがある部屋で、鉄格子の向こうをどんな気持ちで見ていたんでしょうね。。。

ゴッホのその後はというと、、、

サンレミからパリに戻り、郊外の街に移り住むものの、その3ヶ月後に亡くなります。

ピストルを自身に向けて、享年37歳。

自画像の感じが物凄いおじさんで、早逝したイメージではなかったんですけど、今の私と同じ様な歳だったんですね。。。

サンレミの街を後にして、旅の最終目的地に向かう途中、枯れてからからになった無数のひまわりの畑を通り、それもまたこの旅で心に残った風景でした。

…なんだかしんみり。

『ゴッホの手紙』読み返そう。

ゴッホの手紙 下 テオドル宛 (岩波文庫 青 553-3)

ゴッホの手紙 下 テオドル宛 (岩波文庫 青 553-3)

 
 

それでは。

☆追記 

あ、サンルミはあのノストラダムスの生まれた街でもあります!

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yamako26.hatenablog.com

 

プロヴァンス旅行記③ローマ遺跡と画家が夢見たユートピアの面影を巡る in Arles!

こんにちは。

久しぶりの病院受診で体重を測定され、目が点になったyamakoです…。

勿論増えていましてね、はい。これが走り込み期のランナーの体重なのか…真剣にやばいです、はい。

昨日は焼け石に水だと思いながらも、セントラルパークを私的ハイペースで夕ランしてきました…ホントに焼け石に水…。

それにしても日が落ちるのが早くなり、夕焼け色がより赤く綺麗になってきましたね。

さて、今日はプロヴァンス旅行記③です。

ポン デュ ガールをあとに、次の目的地にまた車を走らせます。(夫がね)

この日に宿を取っている目的地はArles(アルル)。だいたい1時間ちょいのドライブでしょうか。

プロヴァンス全体は、大体関東平野程度の広さなので、レンタカーで回るのも割と苦にならないと思います。

アルルはもうスペインに限りなく近く、フランスよりもスペインの文化の影響が色濃く、なによりローマ帝国の遺跡が街中の至る所に残されており、街全体が世界遺産として登録されているのです。(1981年登録)

駅からほど近いラマルティーヌ広場奥のカヴァルリ門から街に入ります。

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真っ直ぐに進んでいくと見えてくるのが、、、

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ローマ時代に2万もの観客を集めたという、円形闘技場!

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このフランス最大の円形闘技場では、在りし日、血生臭い闘牛が行われていたわけですが、現在も春と秋には闘牛フェスティバルが催され街の風物詩となっているとか。

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ちょうど私達が訪れた週の終わりにフェスティバルだったようで、こんなポスターが飾られていました。

スター牛…??

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巨大な闘技場は上階部まで上がれば、強い風が吹いていて体ごと煽られる。

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そしてなにより圧巻だったのが、ローヌ川に向かい(門から歩いてきた方向)広がるアルルの街並み!!

素晴らしい眺望でした。

♪〜 まちーなみー見下ろーすのさ〜♪1番高い場所で〜♪

知っている人いるんだろうか…ハウス名作劇場中の名作『ロミオの青い空』のOPテーマ曲です。

www.youtube.com

注意)ロミオはイタリア、ミラノです。。。

思わず唄い出す私。そうこれがアルルで1番高い場所なのです。

それにしても夕方5時にもなろうというのに、変わらずに地上を焼きつけるような強い日差し。

そう、この強い光がこのアルルの街を、街のそばを流れるローヌ川をより魅力的な姿にしている正体。

そしてこの色彩を求めてやってきたのが、あの炎の画家、ゴッホなのです。

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ゴッホもこちらの円形闘技場での闘牛を描いています。

『アルル闘技場』(ロシア、エルミタージュ美術館蔵)

今回、私がプロヴァンスに足を運んだ大きな目的の一つが彼が南仏の地でみた風景を辿るというもの。

覚えている方もいるかと思いますが、今年の4月、ロッテルダムマラソンに出掛けた際、アムステルダムにも立ち寄りゴッホ美術館に行ったんですよね。

yamako26.hatenablog.com

そこで『アルルの家』という1枚を見て、ぼんやりと南仏に行こう、アルルに行こう、と思ったんです。

特にゴッホファンでもないんだけども(笑)

オランダ生まれ、パリの灰色の世界に絶望していた彼はこのアルルの地に画家たちと小さな共同社会を建設することを夢見ていて、つまりはユートピアを掴みたかった。

しかしながら、結果はみなさんよく知るように、唯一賛同してくれたゴーギャンとも上手くいかず、発狂の末、自身の左耳を切り落とすという、最悪のもの。

それでも2年のアルルの暮らしでは300点近い作品を残しています。

中でも1番有名なのが、こちらを舞台にした1枚でしょうか。

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『夜のカフェテラス』(オランダ、クレラーミュラー美術館蔵)の舞台となったフォーロム広場にあるファン ゴッホ カフェ。

ただし、まだ“夜の”ではないから、街をひとまわりしてディナーをしてからもう一度行くことにしよう、とディナータイムまで暫しの散策を。

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アルルはローヌ川のほとりに広がる小さな街。

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その河川敷ほど近くには、コンスタンティヌス共同浴場の遺跡。これがリアルテルマエロマエだわ。

かつての高級社交場だったこの場所は今はのらねこちゃんたちに占拠されている模様でした。

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夏公園。こちらでも『公園の入り口』(ワシントンDC、フィリップコレクション蔵)を描いています。

そして公園内のゴッホの像。

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左耳が無い。。。

アルルの街はこじんまりとしていて、半日もあれば十分な大きさでした。

ただ、この日、困ったのは夕ご飯。

こんな世界遺産の街、観光の街にもか変わらずに、日月曜日休みのレストランがなんと多いことか。ちゃんとお休み取るんですよね。。。

完全になめてました、ハイシーズンじゃあるまいし、どこでも入れるでしょうよ、と。

辛うじて空いていたお店に予約なしで入るも、一杯だと断わられる…。

アルルはだいぶ海にも近いので、名物の魚介のスープが美味しいというレストランに行きたかったナ〜。

結局なんとか入れたレストランで魚介のスープもいただき、そちらが普通に美味しいものだったので、ますます悔いが残りました…。

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※いただいた魚介のスープ。お魚の骨までミキシングしてあり旨味たっぷり。チーズとアリオリソース(マヨネーズみたいな)添え。

さてと、夕食後に改めて。。。

『夜のカフェテラス』。

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強烈な昼間の太陽が沈んで、カフェの黄色い壁が光のごとく浮かび上がっていました。

そして最後に。

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私をこのアルルの街に引き寄せた『アルルの家』(オランダ、ゴッホ美術館)。舞台となったのは、街歩きの始点となったラマルティーヌ広場にあった彼の暮らした家。

この1枚にこの地まで連れてこられたといっても過言ではないのに、今は何もなく。。。

1944年、戦時下の爆撃で破壊されてしまったとのこと。

それにしても凄いですね、百数十年後の人間を彼の地まで連れてきてしまう1枚。

続きます。

それでは。

 


yamako26.hatenablog.com

 

プロヴァンス旅行記②世界遺産、ローマ帝国の巨大水道橋Pont du Gard!

こんにちは。

旅行から帰ってNYはもうすっかり秋だよね、、、と思いきや、この週末は暑くて土曜も日曜も汗だくのヘトヘトランでした。

もう10kmで疲れちゃった…。

シカゴ4週前のこの有様、終盤の巻き返しはあるでしょうか、はてさて。。。

さて、今日はプロヴァンス旅行記②です。

この旅で夫が最も行きたいと熱望していた場所、それが世界遺産のPont du Gard(ポン デュ ガール)。

ローマ帝国がこの地に築いた巨大な水道橋です。

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駐車してからも10分程度歩く必要があり、この日も容赦なく照りつける太陽が肌を焦がす。あちー。

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橋のてっぺんは時間制のツアーになっており、また別にガイド料を徴収されます。

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私達は前夜に泊まったB&Bで散々飲み散らかし、出遅れたため11時の回。太陽がmax上がってくる時間に、愚かだとしか思えません。

いつもの如く、ここまでローカルな地にやってきたら、

日本人なんていないだろう、日本語なら何を言っても大丈夫、

と、しょうもないことをべらべら喋っているのですが、研究者風の明らかにちゃんとした男性3人組(たぶん日本人)が目に入り、唐突に黙る私…。こんなとこまでいるのか、、、。

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太陽照りつける橋のてっぺんでガイドさんの解説を受けます。

彼女はフランス語と英語でそれぞれ解説してくれます。つまりは英語しか分からない私達は2回同じ解説を聴くのです。(フランス語が先、フランス人はさっさと1度目で帰る)

この太陽に近い場所で!!

こりゃ、イカロスの羽も溶けるわっというぎらぎらの日差し!!(イカロスはギリシャですが)

このポン デュ ガール、1世紀中期頃にローマ帝国により建築されたもの。

この現在のフランス国土にまで、ローマ帝国の勢力が及んでいたことにも驚きですが、1世紀って、日本はまだ弥生時代あたり。

近郊の町、ニームに水を運ぶ目的で建築されたこの橋は、1kmに僅か24cmの微妙な勾配をつける設計になっているとか。凄い技術ですよ。

ガイドさんによると、この建築やその後のメンテナンスには奴隷が使役されており、綺麗好きで噴水なんかも大好きなローマ市民の陰で多数が犠牲になっていた模様。…やっぱりね。。。

橋が架かるガルトン川は澄んだ美しい川で、周りの緑や水との調和も完璧なのが素晴らしいの一言でした。

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※澄んだ美しい川。みんな、橋の見学の後は川辺で遊んでいました。

しっかし暑い、暑すぎる。

橋を降りてすかさず休憩です。

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ポンデュガールを臨む木陰テラスで。

これねー、喉カラカラだったから美味しいは美味しかったんですけど、夫が何を思ったのか、フランスなのにハイネケンでしかもpittiサイズってさ。プチってちょっと…。

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退いた位置からの写真がこちら。デザインも素晴らしいと思う。

あとは天気も良かった(良すぎた)から余計に映えていたわ。

夫の希望で立ち寄ることになったんですけど、思っていた以上の迫力と美しさで、やってきた甲斐がありました。さすがの世界遺産ですね。

さて、旅はまだまだ続きます。ここからは炎の画家の足跡を辿ります。

それでは。

☆おまけ

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泊まったB&B近くのビストロ、フランス語しか話せないアランという、おじさんが1人でやっているお店でしたが、この10€くらいのチープなroséが美味しかった〜。roséは何だか高いボトルを探す方が難しいくらい、大体が10€以下という安さ!

プロヴァンス旅行記①天空の城、Gorde/Fontaine de Vaucluse!

こんにちは。

今回からプロヴァンス旅行記を書いていこうと思います。

…はじめに断わっておきますが、この旅行中、本当に走らなかったです…やっぱ、夫がいるとダメだね←人のせいにする(笑)

TGVアヴィニョン駅に降り立ち、夫とはこちらで落ち合う予定です。

彼はロンドンからマルセイユ空港に飛び、レンタカーで私を拾いにくる手筈なのです。

はたしてロンドンからのるEasy Jetとかいう怪しいLCCは大丈夫なのか…

不安が若干過ぎりますが、まあ気長に待ちましょう。

2003年に出来たモダンなTGV駅にあったエリックカイザー(日本だとメゾンカイザー)で“1664”をいただきながら、彼を待ちます。

私の到着から送れること30分、夫と無事に合流出来ました。

さ、ここからレンタカーでプロヴァンスを巡るのです。

最初の目的地はGorde(ゴルド)。プロヴァンスで最も美しい村のひとつで天空の城ラピュタのモデルとなった場所。

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この晩はゴルドのオーベルジュに宿をとっていたので、まずはそちらにチェックイン。

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石造りの建物に南仏の植物たちが彩りを加える可愛い宿です。

家族でやっている10室程度の小さなオーベルジュは料理自慢とのこと。

うちは夫がお酒が本当に弱いんですけど、ちょびっとくらいはワインなど楽しめるように、初日は宿とレストランが一体となったところを選んでみました。…潰れても安心、部屋はすぐそこだから!(私の本気に当てられてもね)

宿での夕飯はプール横のテラスでいただきます。

アミューズ、前菜、メイン、デザートのコース。

ほうほう~、ここにきてから、ロゼはもうどこで飲んでも美味しいわね。

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よく分からない写真だけど、私のメインはステーキに、茄子に魚の身を詰めて焼いたもの。夫はコッコーバン(coq au vin)。

驚くほど美味しいわけではないけれど、丁寧にきちんと作られているお料理は旅の疲れを溶かしてくれるもの。

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宿のお父さんに勧めてもらった南仏ミネルヴァワのワインも良かった!

このオーベルジュに泊まったのは正解でしたね。

ちょっとだけ言わせていただくと…季節がら蚊が大量に発生して凄く刺されました…。途中、我慢できなくて宿の娘さん(パリ帰りの美人)に虫除けスプレーをお借りしました。

そしたらね、周りの人、皆、次々にスプレーしに席を外す(笑)…皆、かゆかったんだね…

初秋のプロヴァンスに行く方、虫除けスプレーとムヒ必帯です。

さて、一夜明けて、熟睡ののち気持ちの良い朝です。

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昨日と同じテラスで朝ごはんをいただき出発です。

ゴルドのお城を目指して車を走らせること数分、絶好のview pointでゴルドの全景が現れたっ!

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おおっ、おおっ〜!!すっばらしい!!

このスポット、5分だけ駐車が出来るんですが、皆、世界中から来ているから英語やフランス語はもちろん、何語か分からない言葉も聴こえるんだけど、皆一様に感嘆の叫びです。

さ、お城に向かいますよ。私達は城の下の駐車場(4€)に停めてテクテク歩いていきます。

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途中、先ほどのview pointが見えました。

あー、あの辺りのホテルに泊まったら絶景だったでしょうねえ。

 

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こちらがお城のある中心広場。

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小路。

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城下を見下ろして。

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全てが石を積み上げて出来た(ボリーというらしい)街。

15分くらいで散策出来る規模で、今やカフェやお土産物屋さんが並びますが、本当に可愛いところ、そして見下ろす景色も絶景。

散策していい感じに喉が渇いたので、、、

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街中のテラスで朝ビール♡

これですよ、旅の醍醐味(笑)

夢の天空の城ゴルドを後にして、次はそちらからあまり遠くない、Fontaine de Vaucluse(フォンテーヌ ド ヴォークリューズ)、ヴォークリューズの泉へ。

本来、ゴルドといったらラベンダー畑で有名なセンナク修道院でしょうが、残念、もう枯れちゃっていますからね…ああ、本当は7月に来たかった…。

村の中心広場からテクテク15分くらいかけて水が湧き出ている洞窟を目指します。

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しっかし暑い…。南仏の昼間は灼熱です。。。チリチリと肌を焼く太陽…私、さらに日焼けするのか…。

水場は涼しかろうとやってきたのは、完全に見当違いでしたよね。

しかし水の透明度は素晴らしい。

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鴨たちも嬉しそうだ。 

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この水、奇跡の透明度!そして水辺は凉しく、水はとっても冷たかったです。

夫に、

洞窟まで歩いたらビールかワイン飲んでいい?

などとランナーにあるまじき言葉(え、yamakoさん、健脚自慢でしょ!?と言われながら)を発しながら、洞窟まで歩いたものの、結局夏場ということでその辺りは水が枯れていた…というね。。。水量のピークは春と秋みたいです。

で、ご褒美のrosé♡

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この水辺のテラスは凉しくて最高、roséも一杯300円みたいな値段のわりに美味でした。(歩いたからね)

さあ、いよいよ調子が出てきましたよ(笑)次の目的地は世界遺産のあそこです!

それでは。

美味しいものたち☆yamako、パリで舌鼓の巻。

こんにちは。

昨夜、フランスからNYに帰ってきました。

今回は直前にチケットを取ったので、当然お高いエールフランスには乗れず、XL airwayというLCC。

もちろんお酒も有料でした…。ああっ。

その分、パリでは美味しいものを食べてやるっ!と当然意気込んでいたのです。

今回行ったレストランは9/1にオープンしたばかりのこちら。

☆L'ARCHESTE

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長年パリのHIRAMATSUで腕を振るっていた伊藤シェフのお店。

私のラン仲間でフランス駐在歴2度を誇る美食家ムッシュからの紹介です。

パリにも行く、と告げたところ、

それはそれは!パリにも行くべきレストランがありますぞ。

とな。

これは否応無しに期待が高まってしまうというもの。

フランスで美味しいものを食べたいと思ったら、語学力(特にフランス語が出来たら望ましい、フランス人は英語が下手と思うね…)重要なのだけれど、今回はパリ在住歴の長い友人と一緒なのです。

もはやyamako、大船に乗っております、どーんとな(笑)

いや、大事ですよ、リラックスはね。。。

まずはアミューズ。

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右手の紫インゲンをフリットにして、バスク産のアンチョビと一緒に。

これ、インゲンがホクホク♡♡

続いて前菜。

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トマトとビーツを使ったカプレーゼに上のムースはガスパチョです。

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おーいーしーいー♡♡♡

そしてこのグラスで頼んだ白がやたら美味で、ケチって安い方を頼んだことを後悔。。。

バターもノルマンディから取り寄せているそう。

このバター、ムッシュの御宅からお裾分けしていただいたことがあり、自作のヘナチョコ料理に使用した前科が。それでやたら美味しい鶏のグリルが出来たんですよ。。。

続いてフォアグアのリゾット。

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非の打ち所がないフォアグア♡

上には香ばしくしたトウモロコシのヒゲがトッピング。

この辺りから赤ワインをお願いして…。で、出てきたのがこちら。

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ボーヌの日本人ネゴシアン、仲田氏の“天地人”!

実はyamako、5年前にそちらを訪れたことがあり、仲田氏の人柄含めたファンなのです。

このことはソムリエは当然知りません。テンションもそりゃ上がりますよ。

更にコースは進んでお魚。

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ヒメジにバスク地方のベーコンを合わせて。ソースはセロリを使ったもの。

お魚にギリギリで火を入れているのがすごい技術。真似は絶対に不可能ですね。。。

最後にお肉はリードヴォー。子牛の胸腺ですね。

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柔らかくて美味でした。ソースには甲殻類も使っているといっていたかな、、、すばらしかったです。

はー、今思い出しても本当に美味しかった〜!もっかい食べたい(笑)

私達はお昼にお邪魔して5品のコースをいただきましたが、お肉なし4品の軽いコースもあります。

コースね、、、はっきり言って安い。安すぎると思います。ワインも然り。

来年、Médoc Marathonを走って、またお店にお邪魔しますね!

とシェフに伝えましたが、直ぐに人気出ちゃうんだろうな…この値段とクオリティだもの。

さて、お店を出て、ベタにパリ観光。

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ベストポジションからのエッフェル塔です。

お店から歩いて行けますから、食後の腹ごなしにもよいですね。

あとは他に何をしたいか聞いてくれたので、、、

ビールも飲みたい♡

(もはやWさん、失笑ですよ。でも決してバカにしたりしない素敵な酒飲みです)

とカフェでhappy hour beerを。

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フランスビールの代表格、クローネンブルグ社の“1664”。

1664年は同社がビールの醸造をスタートした年で名前はそちらにちなみます。

日本のビールとよく似たpilsnerで、この旅の間、私はこればかりを愛飲していました。

夜はWさんのお仲間のセーヌ川ほとりでのピクニックに混ぜていただき、夕涼み。

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翌朝はパリを発つ前に、朝一番でルーブル美術館に朝食を食べに行きました。

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ピラミッド(美術館入り口)を臨む席で“ルーブルの朝食”を。

…今回、パリでは絵の1枚も鑑賞せずに飲み食いばかり(笑)

お世話になったWさん、本当にありがとうございました!

一緒に食べたり飲んだり、きゃいきゃい過ごしてとっても楽しかったです♡

さて、彼女と別れ、yamakoはリヨン駅からTGVに。

…そして約3時間後…

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旅の目的地、南仏はプロヴァンスに降り立ちました!!

アヴィニョンはプロヴァンス地方の中心都市です。

さ、次回から南仏の旅が始まります。

それでは。

旅ランin Paris☆朝焼けのMontmastre

こんにちは。

唐突ですが、遅めの夏休みでパリに来ています。

夫と落ち合う最終目的地はまた別で、彼は今頃ロンドンで仕事していることでしょう。私はその間、パリの友人宅に遊びにきているというわけです。

ロンドン一緒に行かないの?って聞かれましたが、

いやー、パリのがいいわ(笑)食べ物美味しいし。

…お断りしました。

だって、ロンドン行ったら、会社の先輩夫妻と食事とかいうし…正直めんどい…(ダメ妻です)

今朝、彼女に朝ランに連れて行ってもらったので、さくっとそちらを紹介しますね。

パリに朝がやってくるのは、NYよりも若干遅め、朝7:00でまだ薄暗い。

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目的地が“丘”なので終始登り、昨夜のワインが若干重い…。

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これからこちら、サクレクール寺院まで上がるのです。

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この急勾配な階段!横にトラムも併設されています。

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まだ観光客がやって来る時間でもなく、すれ違うはランナーばかり。

パリ在住の彼女によると、トレイルランナーなどはこの階段を30往復して脚を鍛えるのだとか。

私?ええ、歩きましたよ(笑)

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やっとのことで、到着。

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朝焼けのなか、眼下に広がるパリの街。

彼女はこれを私に見せたかったとのこと。本当に素敵な眺めをありがとう!!

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帰り道に軽く朝ごはん。

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パンオショコラとカフェ。やっぱりフランスのは美味しい。

朝ラン中、街のいたるところから。パンの良い香りがしていました。

さて、5年ぶりのパリ。

明日の朝の出発まで楽しみたいと思います!

それでは。

夏季限定オープン☆Governors Island 10K by NYCRUNS

こんにちは。

またもや遡ってブログを書きます。ね、本当に一旦書き出せば、こうしてちゃんと更新できるのに。ちょっと止めるとずるずるしちゃうのはなんなんだろうか。

さて、8/20土曜日、Governors Island10Kを走ってきました。

Governors Islandとはマンハッタンの南端からフェリーに乗って数分の島。かつては軍用島として用いられていましたが、現在は夏期限定でオープンしているNY市民憩いのスポットです。

ガバナーズ島 - Wikipedia

NYで既に5度も夏を過ごしているにも関わらず、実はこの島に行ったことが無かったんですよね。

帰国迄に是非一度行かねば、とNYCRUNS主催のこの大会に申し込んだのでした。

今回はラン仲間4名で参加です。当日、7:30にランナーの為のチャーターフェリーに乗って一路島を目指します。

仲間とは7時にフェリー乗り場で待ち合わせるも、私達女子3名は最悪。

先ず、Eさんは首が痛いでドタキャン。続いて私、yamako。皆の切符代わりになるゼッケンを預かっているにも拘らず、iphone忘れて15分も遅刻…。極め付けはNさん。なんとまさかの寝坊でフェリーに間に合わず…。彼女が1番楽しみにしていたイベントだというのに。。。(前日からカメラなどを準備して少女のようにワクワクしていた可愛いNさん)

結局、時間通りにきちんといらしていたのは黒一点のKさんのみ。

ああ、もう本当にすみませんでしたー💦

しかもたぶん今日のレース、普通に走ればKさんはage group入賞という大事な御身なのに。。。

Kさんに平謝りしてフェリーに乗り込み、いざ島に向かいます。

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朝日にブルックリン橋が眩しい。。。

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島まではものの数分で到着。

NYRRではなくNYCRUNS主催のマイナーレース…と思いきや、意外と参加者も多い模様。皆、私と同じでこの機会にGovernors Islandって思ったのでしょうか。

こちらがコース。

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外周だいたい3km程なので、中を少し走らせて1周5kmを2周で10km。

同時に5Kも開催しているのですが、申し込み時には、

10kmの方が、キロあたりのコスパがいいじゃん。

とか思っちゃったんですよね。。。

アレです。この時のNYC、空前の熱波が来ていまして、レースも次々にキャンセルになっていたんですよ。

暑いのが苦手で激しい憂鬱に襲われているyamakoを尻目に、Kさんは「ちょっとアップしてきますね〜!」と爽やかに走り去る。本当にこのお方は爽やかだわ〜。

私?私は一歩たりとも余計に走りたくない(笑)

さ、8:30、嫌でも何でもスタートしたからには走らなくてはいけません。島までわざわざきているんだしさ。。。

重たい身体と胃腸(前日に近所のbrewery3軒ハシゴした…最低…)でちんたらと走り出します。

それでも本当に景色は素晴らしいの、島だからね。ちょっと走ると、、、

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自由の女神が見えてきた!!

横をいくはNYCMでも乗船したSTATEN ISLAND FERRY。

しかし、まあ日差しを遮るものがなく、照りつけ出した太陽がジリジリと素肌を焼いていくのがよく分かります。。。

こりゃ、小まめに給水しなきゃダメだね、と考えてるところに、こちらが。

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えーっと…これ、自分で蛇口を捻って飲んでねってことですかね…。

いやいや、この後100m先にちゃんと給水所がありました。あってよかったよ。。。

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この前を走っていた黒人のおにいさん、背中一面に自由の女神のタトゥーが入ってた。

目の前にふたつの自由の女神(リアルとタトゥー)…もう暑さで頭がくらっくらしてましたね。

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島の北端に近づくにつれて広がるlower manhattanのビル群。

このGovernors Islandの眺望が素晴らしいのは、マンハッタンだけでなく、NJ、Manhattan、Brooklynにかけての大パノラマが広がること!

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あー、本当に暑いし、辛いんだけど、来てよかったと思わせてもらった一瞬でした。

その後、5Kランナーに紛れてゴールしたい欲望に辛うじて辛うじて打ち勝ち、ふらふらでゴール。なんとか1時間以内で終わってよかった…。

Kさん?お見事、age group1位(若い人もいるのに全体でも12位)でしたよ!

そして、yamakoがたった10kmレースとも思えない疲労感を噛み締めている最中、Nさんから連絡が。

なんでも一般客用始発、10時のフェリーに乗ってこちらに向かっていると。

合流して、Nさん、Kさんはまだ島内を観光がてら走るというのですが、既にバッテバテのyamakoはもうギブ。

走る代わりに、citybikeを借りてもらい(Nさんが年間契約している)それでチャリチャリと。f:id:yamako26:20160831071138j:plain

だいぶNYCに普及しているcitybike、党内に2箇所ステーションが出来ていました。

皆で新しく整備されたばかりのThe Hillsにも登り、マンハッタンを一望。

うーん、絶景かな!!

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その後、ゲリラ豪雨にやられてびっちょびちょになったこともまた良い思い出(笑)

このGovernors Islandは9月末まで解放されています。週末午前はフェリーもタダですから、夏場にNYにいらっしゃる方はお出かけになるのもいいかもしれませんね。

何度か書いていますが、NYCの魅力のひとつは水際の美しさだと思います。

それでは。